トルドー加首相の中国訪問は、2015年の首相就任後2回目となる。また、両首脳は2016年9月李首相がカナダを訪問した際2025年までに両国間の貿易取引を2倍に増やすことで合意している。
今回、会談の中で、李首相は「両国は環境・クリーンエネルギー分野の担当大臣クラスが会談する仕組みを創設することで一致した。両国は相互尊重や平等、互恵、ウインウインの原則を守っていかなければならない。
また両国は対立する点を適切に処理し、両国の戦略的パートナーシップをより一層促進していきたい。...
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トルドー加首相の中国訪問は、2015年の首相就任後2回目となる。また、両首脳は2016年9月李首相がカナダを訪問した際2025年までに両国間の貿易取引を2倍に増やすことで合意している。
今回、会談の中で、李首相は「両国は環境・クリーンエネルギー分野の担当大臣クラスが会談する仕組みを創設することで一致した。両国は相互尊重や平等、互恵、ウインウインの原則を守っていかなければならない。
また両国は対立する点を適切に処理し、両国の戦略的パートナーシップをより一層促進していきたい。さらに、両国の貿易・投資の拡大や人的交流の強化、気候変動問題、国際問題での協力関係において互いの連携を更に深めていきたい。」と述べた。
一方、トルドー加首相は「両国の互恵利益享受の原則を踏まえて、両国関係を発展させていきたい。今後も経済や貿易関係を通じて中国と協議を続け、長期的で安定した2国間関係の構築に取り組んでいきたい。」と語った。
また、両国は今後もグローバル化や投資の自由化を推進し、両国の自由貿易協定締結の可能性を模索していくことでも合意した。
会談後、両首相は教育や食糧輸入、エネルギー分野の3分野の協力文書に調印した。
こうした動きは去る11月に、カナダが日本が中心となって推進していた11ヵ国のTPP締結合意を土壇場で見送ったことと関連があると感じざるを得ない。
カナダの今後の動向が注目される。
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