米紙ワシントンポストとABCテレビが合同で行った最新の世論調査の結果が5日に公表されたが、これによるとトランプ米大統領の支持率は37%で、就任から約9カ月後の時期の支持率としては、過去70年で最低となった。
トランプ大統領の支持率は1月に就任して以来、下降を続けている。今回不支持率は59%で、50%の人が強い不支持を表明した。当選から1年になろうとするこの時期に不支持率が支持率を上回ったのは、トルーマン大統領以降の現代の大統領で初めてだ。オバマ前大統領は同時期、支持57%、不支持40%、ブッシュ(子)元大統領は支持89%、不支持9%、クリントン元大統領は支持52%、不支持41%だった。
同調査によると、トランプ大統領の仕事ぶりについては、就任以来「余り実績を挙げていない」あるいは「殆ど実績を挙げていない」と回答した人は65%に上った。...
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トランプ大統領の支持率は1月に就任して以来、下降を続けている。今回不支持率は59%で、50%の人が強い不支持を表明した。当選から1年になろうとするこの時期に不支持率が支持率を上回ったのは、トルーマン大統領以降の現代の大統領で初めてだ。オバマ前大統領は同時期、支持57%、不支持40%、ブッシュ(子)元大統領は支持89%、不支持9%、クリントン元大統領は支持52%、不支持41%だった。
同調査によると、トランプ大統領の仕事ぶりについては、就任以来「余り実績を挙げていない」あるいは「殆ど実績を挙げていない」と回答した人は65%に上った。また「大統領選での公約を果たしていない」とした人は55%で、4月の就任100日目頃の調査の41%から上昇した。
性格や気性については、65%の人が大統領は「正直で信頼できると思わない」と回答し、4月の58%から増加した。66%の人が「大統領としてきちんと務めを果たす性格や気性を備えていない」としている。
トランプ大統領への期待度も就任前から大きく落ち込んだ。就任前には61%の人が「経済政策について良い仕事をする」としていたが、今回は44%に下降している。また56%の人が「テロ対策で良い仕事をする」と考えていたものの、今回は43%になった。人種関連の問題でも12ポイント、健康保険問題でも18ポイントそれぞれ落ち込んだ。
外交政策については、53%の人がトランプ政権の発足以来、「世界における米国の指導力が低下した」としており、「強化された」或いは「変わらない」という人は20%に過ぎなかった。北朝鮮問題への対応についても、「信頼している」と答えた人はわずか32%だったのに対し、51%が「全く信頼していない」、16%が「少しだけ信頼している」と回答した。
昨年の大統領選を巡るロシア疑惑については、大統領が「関与した」と考えている人は49%だが、犯罪の「確たる証拠がある」と思う人は19%だけで、30%は「疑わしい」と考えているだけだった。44%の人は大統領が「関与したとは思わない」と回答している。
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