アフガニスタンでは、2014年末にアメリカ主導のNATO軍が撤退してからタリバンが幅をきかせているが、AFP通信によれば、ジム・マティス国防長官はイェンス・ストルテンベルグNATO事務総長とともに、水曜日に首都カブールを訪れたとのこと。

タリバン勢力は復活しつつあり、今ではアフガニスタンの多くの地域を支配下に治めていて、決死の猛攻撃を繰り返しているという。アフガン内戦はすでに16年目を迎えており、NATO連合軍の支援やアメリカ政府の軍備強化政策などをもってしても、一向におさまりそうになく、アメリカの歴史上でももっとも泥沼化して戦争といえる。そのような状況下で、マティス国防長官は、トランプ政権発足後初めてアフガニスタンを訪れる閣僚メンバーでもある。...

タリバン勢力は復活しつつあり、今ではアフガニスタンの多くの地域を支配下に治めていて、決死の猛攻撃を繰り返しているという。アフガン内戦はすでに16年目を迎えており、NATO連合軍の支援やアメリカ政府の軍備強化政策などをもってしても、一向におさまりそうになく、アメリカの歴史上でももっとも泥沼化して戦争といえる。そのような状況下で、マティス国防長官は、トランプ政権発足後初めてアフガニスタンを訪れる閣僚メンバーでもある。

アフガニスタンにはすでに11,000人もの軍隊が駐屯しているが、アメリカ政府はさらに3,000人規模の兵を送り込む予定である。しかし、「戦争が最も激戦だった頃には10万人もの軍隊が駐留していたが、その数ですらろくに改善効果はなかった。今回のアメリカ政府の決定方針で本当に効果があるのか」と評論家の間では疑問視する声もあるという。

アフガニスタンのアシュラフガニー大統領も、アメリカの軍事的支援を歓迎しており、自国の政府内でも4年計画の元、17,000人規模の増兵を予定しているという。

しかし、アフガニスタンの407の地域のうち、およそ60パーセントほどしかアフガン政府は統治できていない現状があり、アフガニスタン復興担当特別監察官(SIGAR)によれば、「アメリカ主導のアフガン兵の軍事訓練はいい加減で、軍隊を指揮およびコントロールしきれていない。」とのことである。

アフガニスタン復興担当特別監察官(SIGAR)は、「アメリカは、アフガニスタンの治安維持に必要な規模の治安部隊の指揮管理をするにはあまりにも体制が整っていない。」と主張している。