米宇宙開発のベンチャー企業であるスペースX社は、8月14日、米東部時間12時31分、ケネディ宇宙センターからスーパーコンピューター等を搭載した「ファルコン9」ロケットの打ち上げに成功した。
今回、宇宙船の荷物は、研究開発向けが中心で、スーパーコンピューターやパーキンソン病の治療に使うたんぱく質製造装置等で、250以上の研究・調査が行なわれる。
搭載された物資の重量は、約6,400ポンド(約2.9トン)である。
打ち上げの約10分後、第1段ロケットは、フロリダ海岸沖に着水し、回収された。
これで、スペースX社が、国際宇宙ステーションに物資を輸送するのは、全20回の契約のうち、今回で12回目となった。...
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今回、宇宙船の荷物は、研究開発向けが中心で、スーパーコンピューターやパーキンソン病の治療に使うたんぱく質製造装置等で、250以上の研究・調査が行なわれる。
搭載された物資の重量は、約6,400ポンド(約2.9トン)である。
打ち上げの約10分後、第1段ロケットは、フロリダ海岸沖に着水し、回収された。
これで、スペースX社が、国際宇宙ステーションに物資を輸送するのは、全20回の契約のうち、今回で12回目となった。
また、第1段ロケットの回収に成功したのは、10回連続となった。
国際宇宙ステーションでは、最先端の研究が行われており、無重力環境で、かつ宇宙線が降り注ぐ中で、スーパーコンピューターの動作状況を確認したり、データの解析等を行なう。
現状、地球と国際宇宙ステーションとの間で、無線回線を使って、膨大なデータをやり取りし、解析を行っているが、今後さらに、膨大なデータの解析が必要となってくるものと考えられる。
したがって、上記状況を改善するために、演算力の高いスーパーコンピューターが必要とされるのである。
また、今回、20匹のねずみも一緒に打ち上げられており、宇宙での視覚障害に関する研究や、宇宙での30日間の滞在による影響と人間の3年間の宇宙滞在における影響との比較等を行なう予定である。
さらに、2017年11月、スペースX社は、大型のロケット「ファルコン ヘビー」(アポロ計画で使用されたサターンⅤ型ロケットの約3分の2の推進力を有する)の打ち上げを目指している。
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