メキシコのイルデフォンソ・グアハルド経済相は昨日、「アメリカとはNAFTAについて再交渉したいため、トランプ大統領には議会にその方向性でいきたい旨話を通してほしい。」と述べ、8月下旬に再度NAFTAについて経済会議を開きたい旨を述べた。
イルデフォンソ・グアハルド経済相は明日、APECの一環としてアメリカ合衆国通商代表のロバート・ライトハイザー氏とベトナムにて会談する予定で、「会談することでより有益な情報を得ることができるでしょう。」と述べている。
イルデフォンソ・グアハルド経済相はウィルバー・ロス商務長官やその他ホワイトハウス幹部とも一昨日対談をしたとのことで、昨日メキシコのメディアに向けて「近々アメリカ政府から協議についての通知が来るでしょう。...
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イルデフォンソ・グアハルド経済相は明日、APECの一環としてアメリカ合衆国通商代表のロバート・ライトハイザー氏とベトナムにて会談する予定で、「会談することでより有益な情報を得ることができるでしょう。」と述べている。
イルデフォンソ・グアハルド経済相はウィルバー・ロス商務長官やその他ホワイトハウス幹部とも一昨日対談をしたとのことで、昨日メキシコのメディアに向けて「近々アメリカ政府から協議についての通知が来るでしょう。」と述べている。
しかし、ウィルバー商務長官の述べたところによると、「まず最初に、アメリカの国会内でもさらに議論を重ね検討する必要がある。」とのことで、先行きの見通しは不透明となっている。
しかし、アメリカ上院議員の話では「商務長官も通商代表もNAFTAの三カ国交渉については現状維持のままがいい」とのことである。
このように、色々な意見が飛び交う中、トランプ大統領は選挙期間中から「NAFTAは災いの元」と主張し、廃止するよう求めていた。
実際、イルデフォンソ・グアハルド経済相はメキシコとアメリカとの砂糖の貿易紛争は解決するでしょうと主張している一方、アメリカの砂糖製造業者はいまだにアメリカ政府に「2014年のメキシコからの砂糖の輸入に関する貿易条件を見直せ」と要請しているという。
その抗議内容は「価格や数量に関して不公平であり、貿易条件を再交渉しない限りメキシコからの精糖の輸入を減らせ」とのことである。そして、トランプ大統領が就任してからその抗議運動がさらに過熱したという。
ウィルバー・ロス商務長官やロバート・ライトハイザー通商代表もその貿易紛争の解決に向けて検討を続けているとのことだが、アメリカの砂糖製造業者はすでにメキシコの同業者を「違法なダンピングをしている」と法的に訴えているという。
メキシコ国内の砂糖業界についての協議でも決着はついておらず、「月曜日の会議では結論には至りませんでした。」とマスコミに発表されている。
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