トランプ政権は、北朝鮮問題を政権の最優先課題と位置づけており、北朝鮮情報の収集力を高めようとする狙いがあるものと考えられる。
新組織は、米バージニア州のCIA内に本拠を置き、CIAの各部局から組織横断的に人材を集め、他の米国情報機関や国家安全保障当局とも緊密に連携して、これまで以上に高度な情報の収集や分析活動を行なうとしている。
情報消息筋によると、コリアミッションセンター長の候補として、CIAの代表的な北朝鮮専門家で韓国系米国人のアンドルー・キム氏の名前が挙がっているとのことである。...
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トランプ政権は、北朝鮮問題を政権の最優先課題と位置づけており、北朝鮮情報の収集力を高めようとする狙いがあるものと考えられる。
新組織は、米バージニア州のCIA内に本拠を置き、CIAの各部局から組織横断的に人材を集め、他の米国情報機関や国家安全保障当局とも緊密に連携して、これまで以上に高度な情報の収集や分析活動を行なうとしている。
情報消息筋によると、コリアミッションセンター長の候補として、CIAの代表的な北朝鮮専門家で韓国系米国人のアンドルー・キム氏の名前が挙がっているとのことである。
キム氏は、今年初めにCIAを退職しており、再び起用するということは、トランプ政権がそれだけ北朝鮮問題を深刻に受け止めている証と考えられる。また、CIAは、ソウル支部の増強も目指しており、近日中に新しい支部長が任命されるとも噂されている。
これまで朝鮮半島問題は、東アジア・太平洋ミッションセンターの管轄下で対応していた。
2015年、CIAは、組織の近代化の一環として「東アジア・太平洋ミッションセンター」「アフリカミッションセンター」「ヨーロッパ・ユーラシアミッションセンター」「中近東ミッションセンター」「南・中央アジアミッションセンター」「西半球ミッションセンター」「スパイ防止活動ミッションセンター」「テロ防止活動ミッションセンター」「グローバル事項ミッションセンター」「兵器拡散防止活動ミッションセンター」の合計10部門を設立しており、今回の「コリアミッションセンター」新設により11部門体制となる。
また、CIAが特定の国に特化したミッションセンターを設立することは異例のことである。
ただし、CIAは、新しい部門に配置される人数などの規模に関しては明らかにしていない。
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