カリフォルニア大学バークリー校は、保守派で右翼の政治コメンテーターであるアン・コールター氏の4月27日に予定されていた大学での講演を急きょキャンセルすることを発表した。大学側の説明によると、「トランプ大統領就任後、賛成派と反対派のデモや衝突が頻繁に起きていて、アン氏の大学でのスピーチは暴力事件にまで発展する恐れがあります。」とのことである。
大学キャンパスの警備員も、「現在も過激なグループによる政治運動が行われていて、今回の講演イベントが無事に行われる可能性は低いでしょう。」とインタビューに答えている。
大学関係者のダン・モグロフ氏も「イベント中に運動や騒動を起こすと脅迫するポスターがキャンパス内の建物の壁にたくさん貼られていて、セキュリティーの観点から中止した方がいいと考えました。」と説明している。
ロサンゼルスタイムズによると、先週の土曜日もバークリーのダウンタウンではトランプ賛成派と反対派が分裂して衝突事件が起き21名が逮捕されたという。...
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大学キャンパスの警備員も、「現在も過激なグループによる政治運動が行われていて、今回の講演イベントが無事に行われる可能性は低いでしょう。」とインタビューに答えている。
大学関係者のダン・モグロフ氏も「イベント中に運動や騒動を起こすと脅迫するポスターがキャンパス内の建物の壁にたくさん貼られていて、セキュリティーの観点から中止した方がいいと考えました。」と説明している。
ロサンゼルスタイムズによると、先週の土曜日もバークリーのダウンタウンではトランプ賛成派と反対派が分裂して衝突事件が起き21名が逮捕されたという。またダン氏は、この衝突事件を起こした一部のグループは、アン氏のスピーチの最中を狙って暴動を起こす可能性があるという情報を耳にしたという。
ワシントンポストによると、アン氏は突然のキャンセルに憤りを示しているらしく、「大学側の理不尽で不合理極まりない要求に応えざるを得なくなりました。」と彼女は述べているという。
アン氏はニューヨークタイムズで12回ものベストセラー作家に輝いたことがあり、彼女の本のテーマの一つでもある「不法移民」について今回のスピーチで話す予定だったという。
「市民の税金や寄付金で経営が成り立っている大学は、市民の権利を守る憲法を尊重する必要があります。よって、バークリー校は、市民の権利を守るための大切なスピーチを突然キャンセルする資格はありません。
と同氏は自身のツイッター上でもそのように述べながら大学側に抗議していて、「これは表現の自由を侵害するものです。私は絶対にスピーチ致します。」と怒りをあらわにしていたという。
しかし、大学側により完全なキャンセルが決定されると「偽ニュースだ。」とツイートしたという。
また、「今回の私の講演には場所代を含め費用がかかっております。大学側の都合でキャンセルされたのですから、バークリー校の学生はその費用を負担する必要はありません。」とも同氏は述べている。
ダン氏は「アン氏の講演は、場所やセキュリティーなどの手配が済み次第、9月に再調整して開催させていただきたいと思っております。」と述べている。
今回のイベントを運営している組織団体である「Young America’s Foundation」の関係者も「アン氏のスピーチをキャンセルする意図はありませんでした。いずれ必ず開催されることを望みます。」とコメントしている。
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