トランプ大統領が目を見張るような減税案を2、3週間のうちに公表するとの発言を受け、2月9日USドルと米国債の利回りは上昇に転じた。
投資家は、インフラ支出や減税による大規模な財政刺激策によって経済成長を促がすというトランプ大統領の選挙中の公約の具体策を待ち望んでおり、今回の発言にポジティブに反応した。
USドルは6日ぶりに対円で1.0%以上上昇したが、ユーロは対USドルで下落した。...
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トランプ大統領が目を見張るような減税案を2、3週間のうちに公表するとの発言を受け、2月9日USドルと米国債の利回りは上昇に転じた。
投資家は、インフラ支出や減税による大規模な財政刺激策によって経済成長を促がすというトランプ大統領の選挙中の公約の具体策を待ち望んでおり、今回の発言にポジティブに反応した。
USドルは6日ぶりに対円で1.0%以上上昇したが、ユーロは対USドルで下落した。
USドルは対スイスフランでも1週間ぶりに高値をつけた。
また、10年もの米国債利回りは2月8日2.325%と3週間ぶりの利回り水準まで低下したが、2月9日2.382%まで上昇した。
ある米国のマネジメント会社の役員は、「今回のトランプ発言を受け幅広いUSドルの上昇につながった。大統領選後USドルの回復は最も重要な課題だった。この発言により、私は投資家が盛り上がっていくと思う。」と述べた。
USドルは、トランプ大統領の保護主義政策や移民受入一時停止の大統領令を受け一時弱含んだものの、大統領就任後6週間ぶりに主要通貨の加重平均値に対
して5.0%以上上昇した。
また、世界の主要株価指数も投資家が企業収益の回復を受けたり世界市場にある政治リスクを一時棚上げしたため2月9日上昇した。
しかし今回の発言は全く具体的内容に触れられていないばかりか、米国法は議会しか税制改正の権限を与えていない。
今後、減税案が議会で承認されるかどうかが為替・株の動向の鍵を握っている。
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