マティス米国防長官は、就任後の最初の訪問先を日本・韓国に決定し来週訪問予定である。
トランプ大統領は、「就任前から同盟国に対し応分の負担がなければ撤退する」と繰返していた。
また、同氏は「我々は軍事力を回復させなければならない。」と述べているが同盟国との具体的 な関係には直接言及していない。

だが、マティス長官は安全を保障しなければ友好関係にない。同盟関係を強化していく。」と述べ ２人の発言にニュアンスの違いがある。

今回訪問の主目的は北朝鮮の核ミサイル発射に備えての対処及び両国との同盟関係の確認で あると思われる。
また、韓国に配備予定のＴＨＨＡＤ（最新式ミサイル防衛システム）についても話し合われるであろ う。

現在、日本は在日米軍駐留経費を６７３９億円（２０１４年度）を負担している。...

だが、マティス長官は安全を保障しなければ友好関係にない。同盟関係を強化していく。」と述べ ２人の発言にニュアンスの違いがある。

今回訪問の主目的は北朝鮮の核ミサイル発射に備えての対処及び両国との同盟関係の確認で あると思われる。
また、韓国に配備予定のＴＨＨＡＤ（最新式ミサイル防衛システム）についても話し合われるであろ う。

現在、日本は在日米軍駐留経費を６７３９億円（２０１４年度）を負担している。そのうち思いやり 予算（注）は１８４８億円である。また、日本の経費負担比率も７４．５％と同盟国の中で突出して いる。
こうした状況を鑑みれば、トランプ大統領の発言に違和感を感じずにはいられない。

日本は、トランプ大統領の意向を探りながら適切に対処してもらいたい。

一方、トランプ大統領はＮＡＴＯ（北大西洋条約機構）の加盟国に対しても「加盟国が財政負担を応 分にしないのなら加盟国を防御しないかもしれない。」と述べ、「加盟国が充分に軍事負担しないこ とへの懸念を表明したのは私だけではない。」と付け加えた。

こうした自国の利益のみを追求するトランプ大統領の発言は、同盟国間の信頼関係に悪影響を及 ぼすだけでなく、米国の孤立化へつながる懸念があり自分で自分の首をしめることにならなければ いいがと心配してしまう。

（注）思いやり予算は、１９７８年当時防衛庁長官であった金丸信氏が在日米軍基地で働く日本人 の給与の一部（６２億円）を日本が負担したことから始まった。