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【Globali】
台湾:蔡英文前総統が欧州を訪問し、台湾と民主主義諸国との関係を強化(2024/10/19)
『フランス・ルモンド誌』10月17日付けでの 5月に総統職から退いた蔡英文前総統が、非公式な外交活動へ台湾に貢献するため、10月14日からチェコ、フランスおよびベルギーを歴訪する旅に出発したことを伝えている。
蔡英文氏は台湾総統を2期(2016年5月~2024年5月)にわたって務めたが、常に台湾の主権の防衛と、中国に対して徴発しないようにバランスを取った政権運営に努力してきた。一方で、中国は台湾を、単に反中国的な一地方と見なしており、いつでも台湾侵攻して中国に含めようと狙っていた。
なお、5月退任後の蔡英文氏は、後任者の頼清徳総統との了解の下で、中国からの圧力に反発するために、世界の民主主義国家と関係を密にする非公式外交を展開している。...
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蔡英文氏は台湾総統を2期(2016年5月~2024年5月)にわたって務めたが、常に台湾の主権の防衛と、中国に対して徴発しないようにバランスを取った政権運営に努力してきた。一方で、中国は台湾を、単に反中国的な一地方と見なしており、いつでも台湾侵攻して中国に含めようと狙っていた。
なお、5月退任後の蔡英文氏は、後任者の頼清徳総統との了解の下で、中国からの圧力に反発するために、世界の民主主義国家と関係を密にする非公式外交を展開している。
非公式外交の一環として蔡英文氏は、10月15日フランスを訪問し、上院議員たちとの意見交換をとおして、控えめながらも台湾と民主主義国家との関係を深めることを目指している。10月15日火曜日、蔡英文氏はパリに到着したことを、ルーブル美術館のピラミッド前での自身の写真とメッセージを付けてSNSで報告した。メッセージには、「パリで台湾を尊重してくれる多くのフランスの友人に会うことを楽しみにしている。自由と民主主義と人権尊重の価値観を分かち合いたい。」と記されていた。
蔡英文氏は、台湾を公式に認めた数か国の例外を除いて、在職中に公式に外国訪問したことはなかったので、今回のフランス訪問は初めての経験であった。
10月16日水曜日、フランス上院で、フランス・台湾友好上院議員グループ、最英文氏と台湾のTSMCを含む、大企業代表団20人の間で昼食会が行われた。
一方、フランスは、公式には2023年のマクロン大統領の演説にあるとおり、中国の「一つの中国政策」を支持しているが、台湾問題については「平和的な解決を探究する」というあいまいな立場を取っている。
バリ訪問の後、蔡英文氏は、ストラスブールのEU議会とベルギー、ブルッセルのEU本部を訪問して、EU議会の議員たちと友好関係を深めることを予定している。なお、米国メディア『ポリティコ』によると、蔡英文氏は、数週間後に米国を訪問することを予定しているという。
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