パンデミックでペットを飼う人が急増した傾向が落ち着きつつあるものの、ペット連れに優しいサービスは充実しつつあり、今後もペット産業は急成長する業界だと指摘されている。
９月２９日付
『Yahooニュース』（米NBC)：「ペットの旅行増でサービス充実」：
今年はペット連れで空港は記録的な混雑模様となっているという。
アメリカペット製品協会の８月の報告書によると、猫や犬の飼い主の２０％が昨年少なくとも３回飛行機を利用しており、前年２０２２年の１４％から増加した。この割合は地上旅行でも同じで急増し、中心となる１８歳から３４歳の若い世代が３８％を占めている。
ペット所有者はパンデミックで急増したが、元に戻りつつあり、現在では米国世帯の６３％がペットを所有している。
米経済分析局によると、昨年米国人におけるペット関連の消費額（ペットフードやトイ、動物病院費、手入れ等）は１８３０万ドルを超えた。インフレの影響を考慮しても２０１７年から２０２３年には約３倍となっている。モルガン・スタンレーの研究でもペット産業は小売り業界の中で最も急速に成長しており、２０３０年までにはペットサービスへの消費が２倍以上になると予測している。
一方、ペットとの旅行の分析はなく、航空会社やホテルはペット連れ客取り込みに躍起となっている。航空会社は年間のペットフライト数を公表していないが、米運輸省は最も最新のデータとして２０２２年の貨物扱いのペット預かり数は１８万８２２３件としている。２０１９年の半分以下だが、ユナイテッドやデルタ航空がオプションとしての動物預かりを停止していた時期でもある。貨物預かりは取り扱いや離れるのが不安だからとと利用しない人もいる。
ペットにやさしい宿泊施設は、２０２３年６月から２０２４年６月で１４％増加した。今や賃貸物件の４つに１つはペット歓迎物件だという。オンライン民泊予約「Vrbo」の約３０％はペットOK施設で、過去数年堅調な伸びだという。
ホテルもペット連れ利用客の獲得に乗り出している。コンラッドワシントンD.C.では、ペット連れのチェックイン客には犬用ベッド、水入れ、ロゴ入りバンダナ等をサービス。ブランド物の首輪や動物愛護協会への寄付金を含む約６千ドルの「バークビュースイート」なる豪華連泊プランも提供している。
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