カナダのジャスティン・トルドー首相は、新型コロナウイルスのワクチンが争点となる9月20日の総選挙終盤に入り、テレビ討論会で、極右のメディアサイトがコロナワクチンの誤情報を広めたことが全国に広がるワクチン反対デモの要因となったと批判した。
9月9日付英国
『ガーディアン紙』は「トルドー首相、ワクチン誤情報を広めたとし極右メディアサイトを批判」との見出しで以下のように報道している。
カナダのジャスティン・トルドー首相は、総選挙終盤に入り、極右ウェブサイト「Rebelニュース」がコロナワクチンの誤情報を広めたことが、全国に広がるワクチン反対デモの要因となったと批判した。水曜夜フランス語で行われた討論会で、Rebel ニュース側から同局の政治報道の排除を続けるつもりか聞かれ、同首相は、「(同局は)科学的なワクチンに関して、誤った情報や偽情報を拡散し続けている。...
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9月9日付英国
『ガーディアン紙』は「トルドー首相、ワクチン誤情報を広めたとし極右メディアサイトを批判」との見出しで以下のように報道している。
カナダのジャスティン・トルドー首相は、総選挙終盤に入り、極右ウェブサイト「Rebelニュース」がコロナワクチンの誤情報を広めたことが、全国に広がるワクチン反対デモの要因となったと批判した。水曜夜フランス語で行われた討論会で、Rebel ニュース側から同局の政治報道の排除を続けるつもりか聞かれ、同首相は、「(同局は)科学的なワクチンに関して、誤った情報や偽情報を拡散し続けている。基礎科学への理解が欠けていることに憤りを感じており、偏った報道への説明責任がある」と述べた。
また、「科学と事実を重んじながらいつも私に厳しい質問を投げかけてくれる勤労なジャーナリストには敬意を表する。彼らは広範な視点による報道で国民に知恵と情報を与えている。だがこのサイトは違う」と怒りを露わにした。新民主党のジャグメート・シン党首も、Rebelニュースの質問に、「Rebelの質問には答えられない」と回答する場面があった。翌朝、ツイッター上ではこの討論の映像の視聴者数が100万人超に達したという。
カナダのアンカーで政治活動家のエズラ・レヴァントが立ち上げたRebelニュースは、党首討論委員会が反対したが、最終的に裁判により討論会への記者の参加が認められた。カナダ国内では、報道の形をとりながらも誤情報を拡散しているとして批判されることも多い。過去数週間、トルドー首相が遊説する先々でワクチン反対デモが起きており、首相が小石を投げつけられル事案もあり、安全上の理由からイベントが中止される等の影響が出ている。
同日付カナダ『ZOOMER』は「トルドー首相、ワクチンに関する偽情報を拡散したメディアを批判」との見出しで以下のように報道している。
トルドー首相はワクチンに関連した、またはワクチンパスポートについての誤情報を拡散したとしてメディア機関を批判した。今回の総選挙の重要な局面となったフランス語での討論会後の記者会見で、トルドー首相は、Rebelニュースのタマラ・ウゴリー記者から、同局の討論会参加を許可した司法判断について聞かれ、硬い表情のまま怒りを露わにし、「科学的なワクチンや政府の対策に関し、誤った誤情報や偽情報を流し続けるニュース」を批判した。
Rebelニュースにより、カナダ国民のごく一部であるワクチンへの反対の声を拡張したことがデモの拡大につながったとした。Rebelニュースはワクチンパスポートに断固反対を表明し、現在訴訟費用を集めている。
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