米国、トランスジェンダーの競泳選手が2つの女子競泳記録を塗り替え(2021/12/08)
トランスジェンダー女性の競泳選手として初めてのシーズンで、ペンシルバニア大学4年生のリア・トーマスさんが、先週末に開催された2021年ジッピー・インビテーショナル大会で、女子アイビーリーグの2つの記録を達成した。男性として生まれた選手が女性に転換して女子競技に参加することの是非が再び問われている。
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『ニューズマックス』によると、大学4年生のトーマス選手は、米オハイオ州のアクロン大学で開催された競泳大会で、3種目で優勝し、同大学記録を3つ、アイビーリーグの記録を2つ更新した。500メートル自由形では、4分34秒06のタイムで優勝し、アイビーリーグの記録と学校の記録を更新した。その後、200メートル自由形では1分41秒93の全米女子ベストタイムを記録し、さらに1650メートル自由形では15分59秒71の大学記録を達成した。...
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『ニューズマックス』によると、大学4年生のトーマス選手は、米オハイオ州のアクロン大学で開催された競泳大会で、3種目で優勝し、同大学記録を3つ、アイビーリーグの記録を2つ更新した。500メートル自由形では、4分34秒06のタイムで優勝し、アイビーリーグの記録と学校の記録を更新した。その後、200メートル自由形では1分41秒93の全米女子ベストタイムを記録し、さらに1650メートル自由形では15分59秒71の大学記録を達成した。
トーマス選手は、全米大学体育協会の女子水泳に出場した初のトランスジェンダーであり、トランスジェンダーの学生アスリートとして全米選手権で優勝する可能性が高いと見られている。
英『デイリーメイル』によると、トーマス選手は、1650メートル自由形では、他の選手を引き離し、2位だった選手と38秒差をつけて優勝したという。トーマス選手の優勝タイムは、2017年に米国のオリンピックチャンピオンであるケイティ・レデッキー選手が記録した世界記録15分3秒31から1分以内に迫っている。
米競泳雑誌『スイミング・ワールド・マガジン』は、多くの競技で、女性から男性に転換したアスリートが男子プログラムで競う方が、男性から女性に転換して女子チームで競うよりもハードルが低いと報じている。女性として生まれた場合、生まれながらの男性よりも身体的に不利になるというコンセンサスが得られているため、男子プログラムに参加する前にホルモン治療を受ける必要が求められず、公平性も問題視されない。一方、男性から女性に移行したアスリートが女性の競技に参加する際、ホルモン治療は男性に生まれたことによる固有の利点を中和するものではないとも考えられている。
米国水泳連盟をはじめとする多くのスポーツ団体は、男性から女性に転換したアスリートに競技参加の機会を与えるための最善の方法を決定するのに苦労している。近年、米国水泳連盟は、トランスジェンダーを優先的に受け入れるための意識的な努力を行ってきたが、トランスジェンダーの女性の参加は依然として論争の的となっており、各方面から強い意見が寄せられ、何が正当とされるのかについてのコンセンサスは得られていない。
米『ワシントンエグザマイナー』は、トーマス選手の記録更新については非難の声が上がっていると伝えている。スポーツパフォーマンスコーチのリンダ・ブレードさんは、「女性の記録が破られるのは当然だ。トーマス選手はこれまで全米大学競技協会で3年間男性として競技していた。これは正しいことではない。」とツイートしている。
スポーツ/政治サイト「Outkick」の創設者であるクレイ・トラヴィスは、「不条理だし、馬鹿げているし、許されるべきではない。女性は生物学的な男性に負けるべきではない。特に、女性と名乗ることを決める前に大学の水泳チームで競うほど優秀だった生物学的な男性に対しては。」 とコメントしている。
22歳のトーマス選手は、2017年から2020年まで男性としてペンシルベニア大学の男子チームで泳ぎ、アイビーリーグ選手権では自由形3種目で2位となり、2018-19シーズンにはオールアイビーの控えのメンバーになっていた。また、トーマスは2019-20シーズンのビラノバ大学の大会で、男子500メートル自由形で優勝している。
しかし、トーマス選手はパンデミックの間1年間休んだ後、大学4年生としてペンシルベニア大学の女子チームで泳ぐようになったという。女性に移行して女子チームに参加してから、トーマス選手は優秀な競泳選手から、圧倒的な実力を持つ選手に変わることができた。
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米シアトル市、コロナワクチン接種義務化で警官の40%近くを解雇する可能性(2021/10/13)
米シアトル市の警察は、人手不足と犯罪率の上昇などの問題を抱えているにもかかわらず、市がワクチン接種を義務化したことから、最大400人の未接種の警官が解雇される可能性が出てきた。
英
『デイリーメイル』によると、シアトル市警は、10月18日までにすべての警察官に新型コロナワクチンの接種証明書を提出しなければ職を失うという期限を設けた。8日の時点で292人の警察官が予防接種の証明書を提出していなかった。これは1080人の派遣可能な警察官の27%にあたる。また、派遣可能な警察官の10%に当たる111人の警察官が、免除申請の承認待ちなっている。もし、10月18日に合計403名の警官が全員解雇された場合、警察は37%の警官を失うことになり、すでに人材不足の警察にとっては致命的な打撃となる。...
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英
『デイリーメイル』によると、シアトル市警は、10月18日までにすべての警察官に新型コロナワクチンの接種証明書を提出しなければ職を失うという期限を設けた。8日の時点で292人の警察官が予防接種の証明書を提出していなかった。これは1080人の派遣可能な警察官の27%にあたる。また、派遣可能な警察官の10%に当たる111人の警察官が、免除申請の承認待ちなっている。もし、10月18日に合計403名の警官が全員解雇された場合、警察は37%の警官を失うことになり、すでに人材不足の警察にとっては致命的な打撃となる。
エイドリアン・ディアス警察署長は、10月13日から、残りのすべての警官を緊急電話の呼び出しに応答するために待機させる「動員計画ステージ3」の準備に入るよう警官に警告した。刑事や制服を着ていない人を含む、警察署で働く全ての職員が緊急電話に対応することになる。
72万4千人以上の人口を見守るシアトル市警察は、職員数がすでに1980年代以来の低水準にある。ブラック・ライヴズ・マターの抗議活動や警察の資金削減を求める「反警察的な風潮」が広がり、2020年に入ってからすでに少なくとも280人の警官が職を離れたという。
米『ワシントンエグザマイナー』によると、全国の警察署でワクチン接種が義務付けられたことにより、シアトルだけでなく、その他の地域でも警察の人員不足が深刻化する恐れがあるという。すでに多くの都市で911コールの待ち時間が長くなり、サービスが低下しているという。
ジョージ・フロイド事件後、全米の警察官に厳しい目が向けられるようになり、士気の低下、予算削減などが警察署での人員不足を招いている。今回大都市ではさらにワクチン接種が義務付けられたため、小さな町や郊外の働きやすい環境を求めて警官が都市部を離れる傾向が加速する可能性が出てきた。
昨年から数百人の警察官が退職したシアトルでは、2020年に、殺人事件が25年ぶりの多さとなった。また、人手不足により緊急電話への対応時間が長くなっており、8月には一部の犯罪への対応に1時間以上かかるという報告が市議会で審議された。
カリフォルニア州のロサンゼルス市でも、10月20日のワクチン接種義務の期限が近づいており、対応に迫られている。9月中旬までに、ロサンゼルス市警の職員2600人以上が宗教上の免除申請を提出しており、これだけの数の職員が実際に宗教上の信仰を持っているのかどうかについては懐疑的な見方がされている。
警察署にワクチンをまだ義務付けていない、または接種期限が迫っている一部の都市では、市長らが次のステップを検討する上で、警察官から激しい反発を受けているという。ニューヨーク市では、医療従事者と公立学校の従業員に接種を義化したものの、ニューヨーク市警は義務化の対象外とした。ニューヨークポスト市警のほぼ3分の1がワクチン未接種となっている。
米『テキサス・トリビューヌ』によると、テキサス州では、グレッグ・アボット知事が11日に、新型コロナワクチン接種の義務化を禁止する州知事令を発表した。民間企業を含むテキサス州のあらゆる団体が、従業員や顧客にワクチン接種を義務付けることを禁止するものである。同知事は、「新型コロナワクチンは安全で効果的であり、ウイルスに対する最善の防御策であるが、常に任意であるべきであり、決して強制されるべきではない」とツイートしている。
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