米民主党のナンシー・ペロシ下院議長は一連の下院規則の変更案を提案した。この変更案には、「彼」や「彼女」の代わりに「彼ら」を使用するなど、より包括的だとする用語を優先して性別用語の使用を禁止する規則案の導入が含まれている。この変更案が民主党下院議員によって可決された。

米『ナショナル・レビュー』によると、下院民主党は、代名詞 「he（彼）」や 「she（彼女）」の代わりに 「member（議員）」や 「delegate（代表）」または「resident commissioner（下院議員） 」を使うように、「father（父）」と「mother（母）」の代わりに「parent親 」と呼び、「brother（兄弟）」と 「sister（姉妹）」を 「sibling（きょうだい） 」と呼ぶように新しい規則を可決した。...

米『ナショナル・レビュー』によると、下院民主党は、代名詞 「he（彼）」や 「she（彼女）」の代わりに 「member（議員）」や 「delegate（代表）」または「resident commissioner（下院議員） 」を使うように、「father（父）」と「mother（母）」の代わりに「parent親 」と呼び、「brother（兄弟）」と 「sister（姉妹）」を 「sibling（きょうだい） 」と呼ぶように新しい規則を可決した。

ペロシ下院議長は、「前例のない、大胆な」倫理と法の改正により、下院はより「説明責任、透明性、効果性」を高めると述べている。規則の変更案は議事運営委員会委員長のジェームズ・マクガバン民主党議員とともに紹介され、マクガバン委員長は「倫理改革を表面的にいじった」だけのものではないと述べた。

ペロシ氏は、「これらの未来に焦点を当てた提案は、コロナウイルスを粉砕し、経済格差に対処し、気候危機と闘い、インクルージョンを推進し、政府の整合性の促進することを含む、党幹部会および国としての私たちの優先事項を反映している」と声明で述べた。

米『ブライバート』によると、変更案の中には、「経済格差と成長の公平性に関する特別委員会」の創設が含まれており、議会は「代名詞や家族関係をジェンダーニュートラルなものに変更することで、すべてのジェンダーアイデンティティを尊重する」ことを要求しようとしている。具体的には、「父、母、息子、娘、兄弟、妹、叔父、叔母、甥、姪、夫、妻、義父、義母、義理の息子、義理の娘、義理の弟、義理の妹、継父、継母、継息子、継娘、継兄、継姉、異母兄、異母妹、孫息子、孫娘」のようなジェンダー用語が削除される。

代わりに、「親、子、きょうだい、親のきょうだい、きょうだいの子、配偶者、義理の親、義理の子、義理のきょうだい、継親、義理の子、継きょうだい、または孫」などの用語で表現される。

『ロシアトゥデイ』によると、同じ民主党である元下院議員のトゥルシー・ギャバードは、下院規則の変更を批判し、偽善的であると主張している。

ギャバード氏はフォックスニュースのインタビューで、下院規則の変更は女性をサポートしていないと述べ、議員たちがいかに一般的なアメリカ人と感覚がずれているかを表していると語った。

「女性の権利の擁護者であると主張する人々にとって、女性の生物学的な存在を否定し、議会の規則と行政から、母親、父親、兄弟、姉妹、息子、娘、の表現を削除することは、議員たちがコロナ禍の現実の中で今戦っているアメリカ人とのつながりにいかに欠けているかを示している。可決されたことはショッキングだ」とコメントした。

米上下両院は21日、9000億ドルの救済法案を可決した。しかし、当日の午後2時にオンラインで公開された法案は、約6,000ページに渡る史上最長の法案でありながら、採決まで約6時間しか与えられなかった。中身を十分に吟味することなく採決を迫られたことに一部議員から疑問の声が上がっている。

米『フォック・スニュース』によると、これまでの法案の長さの最長記録は1986年の2,847ページに及ぶ税制改革法案で、21日に提出された巨大法案の約半分の長さだった。

民主党のアレクサンドリア・オカシオ＝コルテス下院議員は、議員たちが「この法案を読んでいない」と主張して、短い審議時間をすぐさま批判した。「5000ページを超える法案が、今日の午後2時に到着し、2時間以内に採決する予定だと言われた」とツイートし、「これは統治とは呼ばず、人質に取られている、というものだ。...

米『フォック・スニュース』によると、これまでの法案の長さの最長記録は1986年の2,847ページに及ぶ税制改革法案で、21日に提出された巨大法案の約半分の長さだった。

民主党のアレクサンドリア・オカシオ＝コルテス下院議員は、議員たちが「この法案を読んでいない」と主張して、短い審議時間をすぐさま批判した。「5000ページを超える法案が、今日の午後2時に到着し、2時間以内に採決する予定だと言われた」とツイートし、「これは統治とは呼ばず、人質に取られている、というものだ。」と批判した。さらに、一般市民がこの法案に目を通し、どう思っているのかを彼らの代表に知らせるための十分な時間が与えられる必要があると指摘した。同氏は、「議員達は自分達の地元住民に相談する時間がないため、動揺している」とも付け加えた。

共和党のテッド・クルーズ上院議員も「2.5兆ドルの支出法案が秘密裏に交渉され、その数時間後、誰も読む時間がないまま、法案の採決を要求される。こうしたことは、ばかげている」とツイートし、「オカシオ＝コルテス氏の意見は正しい」ともツイートした。

結果的に救済法案は、下院で、賛成359、反対53で可決された。その数時間後には上院で、92対6で可決された。しかし、共和党のランド・ポール上院議員などは、国民にタダでお金をあげる代わりにコロナ規制を緩和し経済活動を復活させ、予算の中の明らかな無駄を削除し、将来の世代の為に借金を積み上げるのをやめるべきだと、法案に反対した。

米『ブライバート』によると、この新型コロナウイルスの救済法案には、コロナウイルスとは全く関係のない多くの隠れた条項も含まれており、その多くは、特定のロビイストや利権団体の要請を受けて行動している個々の議員がこの機会とばかりに盛り込んだものだと推測できる。

例えば、競走馬所有者への税制優遇措置、パレスチナ人への数億ドルの経済援助、チベットのダライ・ラマの継承に関する米国の政策に関する議会声明など、不明瞭な条項が盛り込まれている。

しかし当日、法案の採決までの時間は6時間しか与えられなかった。そのため、議員達の資料内容の平均閲覧ペースが1ページあたり約5分とすると、食事やトイレ休憩を取らないと仮定した場合でも、約72ページしか読むことができなかったと予想される。計5593ページの法案のうち、5521ページには目を通すことができないまま、議員たちは採決したことになる。

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