『ザ・ローカル紙』は「先週金曜日スウェーデン付近でロシア軍用機が民間機とニアミスだった」と報じる。
『ラジオスウェーデン』によると「スウェーデンとデンマーク両政府はロシアの偵察機が、国際空域でスカンジナビア航空機に接近飛行した事を発表した」。ザ・ローカル紙は「ロシア防衛省は軍用機がスウェーデン南部地域にいた事を否定しなかったが、旅客機の航路から70キロ以上離れた安全な距離を取っていたと述べた」とロシアの反応を伝えるが、「当事者のパイロット達はもっと近かったと示唆した」と報じる。...
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『ザ・ローカル紙』は「先週金曜日スウェーデン付近でロシア軍用機が民間機とニアミスだった」と報じる。
『ラジオスウェーデン』によると「スウェーデンとデンマーク両政府はロシアの偵察機が、国際空域でスカンジナビア航空機に接近飛行した事を発表した」。ザ・ローカル紙は「ロシア防衛省は軍用機がスウェーデン南部地域にいた事を否定しなかったが、旅客機の航路から70キロ以上離れた安全な距離を取っていたと述べた」とロシアの反応を伝えるが、「当事者のパイロット達はもっと近かったと示唆した」と報じる。
ラジオスウェーデンは「スウェーデンとデンマークの外務大臣は共に、ロシア軍用機と民間航空機のニアミスを受けて、ストックホルムとコペンハーゲンの各ロシア大使を訪問」したと報じ、
『TT通信』は「スウェーデンはこの件を深刻に受け止め、明確な抗議を行った」とバルストロム外相の言葉を伝え、ザ・ローカル紙は「民間人の命を危険にさらすロシアのパイロットは不当」と、デンマークのリデゴー外務大臣の言葉を掲載する。
ザ・ローカル紙は「ロシア機は、自動送受信機(民間機をレーダーで認識させるための電子装置)なしで飛行し、“ニアミス”時にロシア機の姿が現れていなかった」事に触れ、「フルクビスト国防大臣が、危険極まりない行為と非難した」と報じる。
『ダーゲンスニュヒテル紙』は「この種の事故は今年2度目で、2月に134名の乗客を乗せたスカンジナビア航空機にロシア機が90メートルまで接近した」とパイロットの証言を報じる。
ザ・ローカル紙は「定期的な近隣諸国の領空侵犯と空域接近など、強まるロシアの軍事行動の予兆に、バルト海域で懸念が高まる」と評し、「ロシアは繰り返し関与を否定するが、大手を振って分離独立地域に政治的支援を行う」との見方を示す。また「世界的な防衛支出減少にも関わらず(*1)、ロシアの武器製造会社の売上げは、ロシア政府の軍用品調達への投資で拡大し、特に2013年(20%増加)の増加が目立つ」と、ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)のシニア研究員ウェゼマン氏の指摘を引用する。
ザ・ローカル紙は「ロシアのクリミア併合と東ウクライナ紛争への関与によって、プーチン大統領の空軍の軍事行為によって、バルト海諸国の気力が試される事になった」と報じる。
*1)SIPRIの報告書によると、信頼できるデータが無いため中国軍需企業の販売は含まれていない。
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