中国:竹林を自由に飛び回る未来型ドローンを開発(2022/05/09)
中国浙江大学の高飛(ガオ・フェイ)博士のチームは5日、人間の誘導なしに密集した竹林の中を自由に飛行することができる自律型のドローンの群れを開発したと発表した。
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『ザ・ヴァージ』 によると、高飛博士のチームが開発した10機の手のひらサイズのドローンは、互いに通信して隊列を保ち、自動測位システムによって一つの群れとなって自由自在に飛行することができる。1つのドローンが、道がふさがれた場合、隣のドローンが収集した情報を使って新しいルートを描いて迂回しながら飛行を続けることができる。高飛博士のチームによると、この技術は、近距離内を歩く人間を追跡するためにも使用できるという。...
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『ザ・ヴァージ』 によると、高飛博士のチームが開発した10機の手のひらサイズのドローンは、互いに通信して隊列を保ち、自動測位システムによって一つの群れとなって自由自在に飛行することができる。1つのドローンが、道がふさがれた場合、隣のドローンが収集した情報を使って新しいルートを描いて迂回しながら飛行を続けることができる。高飛博士のチームによると、この技術は、近距離内を歩く人間を追跡するためにも使用できるという。また、1機のドローンが追跡ターゲットを見失った場合でも、他のドローンがその痕跡を続けることができる。
英『デイリーメイル』 によると、研究チームは、竹林の中を群れで飛行させるだけでなく、ドローンが密集した環境で飛行させたり、人を追跡しながら飛行させたりと、さまざまなシナリオで飛行テストを行ったという。
自律型のドローンはGPSなどの外部インフラに依存しないため、自然災害時に使用することができると見られている。例えば、地震の被災地に送り込んで、被害状況を調査し、どこに救援を送るべきか、あるいは人を送り込むには危険な建物で、どの場所が安全なのかを確認することができる。また、重たいものを複数のドローンで持ち上げて運ぶという使い方も考えられる。
一方で現在の遠隔操縦式ドローンのように、軍隊の武器になる可能性も考えられる。
『ザ・ヴァージ』 によると、ロンドン大学クイーン・メアリー校の上級講師で、戦闘におけるドローンの使用を専門とするエルケ・シュワルツ氏は、中国チームの開発は明らかに軍事的な可能性を持っていると述べている。「例えば、乱雑な環境を飛行する能力は、市街戦を含む様々な軍事目的にとって望ましいものだ。」と指摘している。「人間を追跡することができるドローンが開発されたことで、市街戦における現場の兵士のリスクを最小限に抑える致死的なドローンを開発するプロジェクトにもなりえる。」と指摘している。
最近のロシアとウクライナの戦争は、ドローン技術がいかに早く戦場に適応され、いかに壊滅的な影響を与えるかを示している。ウクライナ戦争では、ウクライナとロシアの双方が安価な民生用ドローンを偵察や、時には攻撃に利用している。そのひとつが、ドローンを使って敵対勢力に手榴弾を投下する方法だ。今回、自律飛行できるドローンの群れが開発されたことで、軍事関係者が、人間の操縦が必要なドローンよりも自律型のドローンを戦争で使用する可能性が高まったと言える。
シュワルツ氏は、ドローンの群れに関する研究では、技術的な成果に焦点が当てられがちであり、こうした研究がどのように展開されるべきかという、より難しい問題が見えなくなってしまうことがあると指摘している。シュワルツ氏は、AI開発の基礎を築いた20世紀の米国人数学者、ノーバート・ウィーナーの見解を引用している。ウィーナーは1960年代に、「ノウハウ」への執着が、「ノウハウは何のためにあるのか」という、本来問うべき道徳的な問題を覆い隠していると指摘していた。
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グーグル、アップルがアンドロイドユーザーへの蔑視を助長させていると非難(2022/01/13)
アップルのメッセージアプリ「iMessage」で、Androidユーザーからのメールの背景の色がiPhoneユーザーとは違うことが注目を集めている。グーグルは、iPhoneからのメッセージとAndroidスマートフォンからのメッセージを差別化していることで、若者の間で流行を生み出すだけでなく、社会的排除につながる言動を助長していると非難している。
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『ザ・ヴァージ』 によると、米国の若者の間で人気の高い「iMessage」は、iPhoneの場合、Androidスマートフォンから送信されたメールは緑色の吹き出しで表示し、Appleデバイス間でやり取りされたメールは青色の吹き出しで表示される。一見大したことのないように見えるこの違い。グーグルは、アップルがiMessageサービスでAndroidユーザーを二流市民にする意図的な戦略を取っているとして非難している。...
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『ザ・ヴァージ』 によると、米国の若者の間で人気の高い「iMessage」は、iPhoneの場合、Androidスマートフォンから送信されたメールは緑色の吹き出しで表示し、Appleデバイス間でやり取りされたメールは青色の吹き出しで表示される。一見大したことのないように見えるこの違い。グーグルは、アップルがiMessageサービスでAndroidユーザーを二流市民にする意図的な戦略を取っているとして非難している。
仏メディア『BFMTV』 によると、青い吹き出しは、スマートフォンの選択に影響を与えるための手段となっており、顧客が忠誠心を持ち続けるように促すというアップルの戦略を裏付けていると伝えている。アップルはかつてiMessageを、Android端末でダウンロード可能なアプリとして提供することを検討していたが、その後、差別化する方針に切り替えた。
その結果、アメリカのティーンエイジャーの間では、色の区別はステータスシンボルとなっており、時には差別的な言動を招くようになっているという。例えば、グレースという学生は、ウォールストリート・ジャーナル紙の取材に対して、Androidを使用しているためiMessageを持っていないことを謝る人が出てきていると語っている。そして、「アップルの宣伝なのか、それとも特定のグループに所属していないからなのか分からないが、人々は緑の吹き出しを好ましく思わず、否定的な反応をしている」と指摘している。
別の24歳の学生は、気になる相手との会話で、相手の吹き出しが緑色で表示されているという理由だけで、友人や妹から「メッセージが緑色!気持ち悪い」と言われたという。
こうした現象はティーンエイジャーにとどまらない。30歳以上を対象としたデートアプリのある男性ユーザーは、女性から「ああ、あなたは緑の吹き出しの使用者ね」と、何度か言われたことがあり、「その後、何人かは返事をしなくなった。」と体験談を語っている。
ソーシャルネットワークでは、緑の吹き出しのユーザーは、時代遅れの人だという見方がされるようになっている。若い世代ではiPhoneを持っていないことが社会的な排除にもつながっている。長年Android携帯を所有していたマイルス・フランクリンさんは、高校時代に、iMessage専用のモバイルゲーム「ゲームピジョン」が流行っていたという。友人たちが全員参加していた中、スマートフォンがAndroidだったという理由で「初めて」グループから排除されたという。数年後、iPhoneを購入したと述べている。
アップルの独占的機能は吹き出しの色だけではない。幅広い層から支持されているオプション機能を提供しており、ユーザーの顔の動きを反映するアニメーションキャラクターを作成する機能「メモジ」などが人気を集めている。また、iMessage独自の機能として、複数のiPhoneユーザー間でチャットグループを作成することができるが、Androidユーザーは参加することができない。
こうした機能は、特に若い世代に人気が高く、今やiphoneは若いユーザーにとって不可欠なものとなっている。一方で、アンドロイドユーザーにとっては排他的なものとなっている。1月初旬、アメリカのティーンエイジャーを対象に行われた調査の結果、87%がiPhoneを所有していることが明らかになった。
仏誌『レゼコー』 は、このようなユーザー間の差別化戦略が、若年層における圧倒的なiPhone購入率に貢献したと伝えている。Consumer Intelligence Research Partners社の最新の調査によると、米国の消費者の40%がiPhoneを使用している一方で、18歳から24歳の若者では、iphoneのスマートフォンユーザーは70%以上を占めていることが判明した。
グーグルのヒロシ・ロックハイマー副社長は、「iMessageによる囲い込みは、アップルの戦略を証明している。同調圧力や脅迫を製品販売の手段として利用することは、人間性と公正さをマーケティングの中心に据える企業にとって不誠実なことだ。これを改善するための基準は現在、存在している」とツイートしている。
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