イスラエル、入国時のホテル隔離の代わりに追跡ブレスレットを提供(2021/03/03)
イスラエルは3月1日より、入国時の2週間のホテル隔離の代わりに追跡ブレスレットを着用すれば自宅隔離ができるというプログラムを試験的に開始した。パイロットプログラムように100個のブレスレットが用意された。
イスラエル日刊紙
『エルサレム・ポスト』によると、イスラエルでは3月1日より新型コロナウイルスの追跡電子ブレスレットの使用が試験的に開始された。陰性結果の証明書と入国特別許可を提示した入国者は、追跡用の電子ブレスレットを着用すれば、隔離用ホテルで2週間滞在する代わりに、自宅での隔離が許される。
これまでもイスラエルでは、隔離用ホテルで強制隔離されている人々が、隔離の代わりに追跡ブレスレットを着用したいと要求し、部屋を出てロビーに集まり抗議するというハプニングが起こっている。...
全部読む
イスラエル日刊紙
『エルサレム・ポスト』によると、イスラエルでは3月1日より新型コロナウイルスの追跡電子ブレスレットの使用が試験的に開始された。陰性結果の証明書と入国特別許可を提示した入国者は、追跡用の電子ブレスレットを着用すれば、隔離用ホテルで2週間滞在する代わりに、自宅での隔離が許される。
これまでもイスラエルでは、隔離用ホテルで強制隔離されている人々が、隔離の代わりに追跡ブレスレットを着用したいと要求し、部屋を出てロビーに集まり抗議するというハプニングが起こっている。
今回試験的に導入した電子ブレスレットは、自宅隔離を希望する海外からの帰国者に提供される。ブレスレットを提供している会社「スーパー・コム」の社長オルダン・トラベルシ氏は、隔離を遵守しているかどうか以外は何も監視しないと説明している。さらに、ブレスレットを着用している人がルールを破って外出した場合でも、家の外まで追跡することはないという。
スーパー・コム社は、サイバーセキュリティ分野を専門としており、特に医療や刑法の分野で、長年にわたり自宅隔離の問題に取り組んできた企業である。新型コロナウイルスの出現で、隔離が必要な人々を追跡するために、よりプライバシーを侵害しない追跡ツールを開発してきた。
イスラエル金融紙『グローブ』によると、パイロットプログラムが成功すれば、帰国者はイスラエル入国時にPCR検査を受け、隔離用ホテルで一泊した後に、PCR検査で陰性であった場合は、ホテルでの隔離を続ける代わりに、ブレスレットを着用し、自宅での自主隔離が許可されるようになるという。
アラブ首長国連邦メディア『ザ・ナショナル・ニュース』によると、この追跡システムは、本人がブレスレットを外したり、自宅から離れた場所に移動したりすると、当局に警告を発する仕組みになっている。
検疫順守のために、このパイロットプログラムは、現在のブレスレット100個から今後は数千個の規模に広げる可能性が高いと見られている。
閉じる
イスラエル、ファイザーワクチン2度目の投与で92%の有効性があることを確認(2021/01/29)
イスラエルで2番目に大きい健康維持機構(Health Maintenance Organization)マッカビ・ヘルスケアは28日、ファイザー・バイオンテック社のワクチンは新型コロナウイルス感染症に対し2回目の投与後、92%の予防効果があるという調査結果を公表した。
イスラエルメディア
『タイムズ・オブ・イスラエル』は、ファイザー・バイオンテック社のワクチン効果について、臨床試験以外での実社会における世界初の大規模な調査結果だと報じている。マッカビ・ヘルスケアは28日、同機構で新型コロナウイルスの予防注射を2回分投与されたイスラエル人16万3000人のうち、2度目のワクチン投与後10日以内にウイルスに感染したのは31人だけだったと発表した。
マッカビは、ワクチンを接種していないイスラエル人の同等サンプルの場合、感染の可能性が11倍高いことを発見したことで、有効率を計算することができた。...
全部読む
イスラエルメディア
『タイムズ・オブ・イスラエル』は、ファイザー・バイオンテック社のワクチン効果について、臨床試験以外での実社会における世界初の大規模な調査結果だと報じている。マッカビ・ヘルスケアは28日、同機構で新型コロナウイルスの予防注射を2回分投与されたイスラエル人16万3000人のうち、2度目のワクチン投与後10日以内にウイルスに感染したのは31人だけだったと発表した。
マッカビは、ワクチンを接種していないイスラエル人の同等サンプルの場合、感染の可能性が11倍高いことを発見したことで、有効率を計算することができた。ワクチン統計データアナリストのAnat Ekka Zohar氏は、「これは非常に良いニュースだ。」と評価を述べている。「2度目のワクチン接種を済ませた大規模集団の世界初の調査だ」と述べている。
イスラエル最大の病院、シェバ医療センターの感染症の専門家である Eyal Leshem氏は、臨床試験での95%の予防効果よりも3%低いことは気にすることなく、強力な結果に喜ぶべきだと語っている。「これは非常に高い数字であり、我々が予想する標準偏差の範囲内である」と述べている。
『エルサレム・ポスト』によると、イスラエル保健省も28日、ファイザー社のワクチンの2度目の投与後、少なくとも1週間が経過した715,425人のイスラエル人のうち、0.04%にあたる371人がコロナに感染したと報告している。感染した人のうち、16人が入院した。
新型コロナウイルスに対する免疫力は、ワクチンの2回目の投与を受けた後、1週間後に出てくると見られており、保健省のデータは、予防接種が有効であることを示している。
イスラエルはこれまでに、60歳以上の82%の人々を含む300万人以上の人々がファイザー社のワクチンの初回接種を受けており、150万人が2度目の予防接種を完了している。28日からは、35歳以上の成人を対象に1日20万人のペースでワクチン投与を進めている。
閉じる
その他の最新記事