7月30日付英国
『BBC』は「スイスでドローンが衝突後、遊んでいる幼児の近くに墜落」との見出しで以下のように報道している。
5月、スイスで病院間で研究室の医療サンプルを運んでいたドローンが衝突し、幼児が遊んでいた幼稚園から50ヤード(45.7メートル)の場所に着地していたという。ドローンは緊急パラシュートのロープが壊れ、森林で衝突したという。 スイス郵便によると、飛行再開まで安全確認を行い、ドローンメーカーMatternet( 米カリフォルニアの運送会社)が事故調査に当っている。...
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7月30日付英国
『BBC』は「スイスでドローンが衝突後、遊んでいる幼児の近くに墜落」との見出しで以下のように報道している。
5月、スイスで病院間で研究室の医療サンプルを運んでいたドローンが衝突し、幼児が遊んでいた幼稚園から50ヤード(45.7メートル)の場所に着地していたという。ドローンは緊急パラシュートのロープが壊れ、森林で衝突したという。 スイス郵便によると、飛行再開まで安全確認を行い、ドローンメーカーMatternet( 米カリフォルニアの運送会社)が事故調査に当っている。1月に、チューリッヒ湖への不時着水をした際には緊急パラシュートが正常に開いていたという。安全が最優先であり、専門家委員会を設置し、リスクと安全管理を議論しているとしている。米メーカーに対して、パラシュートコード(ロープ)を金属性にし、2重組にする、危険を知らせる警報アラームを設定する等を提案している。Matternet社は、「今回の事故はテスト飛行でも商業飛行でもこれまでなかった安全に関わるパラシュートシステムの誤作動だ。これを重大に受け止める。としている。スイス郵便は2017年医療物資輸送を開始、これまで約3000回の飛行を安全に行ってきた。
同日付米国『テク・クランチ』は「スイス郵便とMatternet社提携のドローンが児童の近くに墜落し配送停止に」との見出しで以下のように報道している。
スイスで配送用ドローンが、石が当たるような距離に学校がある場所に墜落した。この事故は、重大な事故につながる商業用ドローンの安全性に影を落としている。
スイス郵便と提携しているMatternet社製のドローンは、 緊急時用の医療物資を医療機関間で輸送していた。ドローン配送の可能性としては非常に有望な用途なのだが、これまで2度墜落事故が起きている。1度目は軟着陸、2度目は衝撃を伴う墜落となった。今年1月の事故では、GPSのハードウェアの不具合で緊急パラシュートが作動し、ゆっくりと着陸、対策としてはGPSシステムの改善策がとられた。2度目は5月で、この時もパラシュートが作動したがロープが切れ落下、多くの幼児がいる場所から150フィート(45メートル)の場所に墜落したという。最悪のケースは避けられ、負傷者はいなかった。機器自体だけでなく、緊急システムにも欠陥があり、人混みではないものの子供たちがいる場所での事故となった。この事故は先月報告されたが、広く報道はされなかったという。
このような欠陥によりドローンが12キロの高さから落下する危険があり、人身事故につながる恐れがあるため、密集地域上空の飛行には、厳しい規制が敷かれているのである。
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