安倍元総理の献花台撤去(7月19日)
安倍元総理大臣が銃で撃たれて死亡した事件で、奈良市の現場近くに設けられていた献花台はけさ歩行者の安全確保のため撤去された。
関係者によると、今月8日の夜に設置された献花台にはきのうまでに10万人以上が訪れたとみられ、これまでにささげられた花は近くにある寺で供養されたという。
安倍元首相・永田町に最後の別れ(7月13日)
演説中に銃で撃たれ亡くなった安倍元総理大臣の葬儀がきのう営まれた。
岸田首相をはじめ政府の与野党の幹部らが車列を見送った。
葬儀が営まれた東京港区の増上寺に一般向けの献花台が設けられ多くの人が訪れた。葬儀には政界関係者をはじめ経済界や海外の要人ら1000人が参列した。
告別式では喪主を務めた昭恵夫人が「まだ夢を見ているようです。政治家としてやり残したことはたくさんあったと思うが、種をいっぱいまいているのでそれが芽吹くことでしょう」とあいさつした。...
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演説中に銃で撃たれ亡くなった安倍元総理大臣の葬儀がきのう営まれた。
岸田首相をはじめ政府の与野党の幹部らが車列を見送った。
葬儀が営まれた東京港区の増上寺に一般向けの献花台が設けられ多くの人が訪れた。葬儀には政界関係者をはじめ経済界や海外の要人ら1000人が参列した。
告別式では喪主を務めた昭恵夫人が「まだ夢を見ているようです。政治家としてやり残したことはたくさんあったと思うが、種をいっぱいまいているのでそれが芽吹くことでしょう」とあいさつした。
安倍氏元首相の棺を乗せた車は自民党法務や総理大臣官邸、国会議事堂を回った。大勢の人たちに見送られ長年政治活動の場となった永田町に別れを告げた。
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安倍元首相の通夜営まれる(7月12日)
今月8日に演説中に銃で撃たれ亡くなった安倍元首相の通夜が昨夜、東京都内で営まれ、約2500人が参列した。
安倍元首相の通夜は午後6時ごろから営まれた。岸田首相や菅前首相、自民党・茂木幹事長ら与野党の国会議員が相次いで焼香に訪れた。葬儀はきょう、家族や親しい関係者のみで行われ、後日お別れの会が開かれる。
安倍元首相に対して政府はこれまでの功績を称えて最高位の勲章である「大勲位菊花章頸飾」の授与を決定。日本の勲章のうち唯一首飾りの形状となる勲章の最高位にあたるもの。戦後では外国元首を除くとこれまでに吉田茂元首相、佐藤栄作元首相、中曽根康弘元首相が受章しており、安倍元首相で4人目となる。
モディ首相の心を掴んだFOIP構想(7月10日)
安倍元首相の死に直面した、インドのモディ首相は演説で「私にとって取返しのつかない喪失と耐えがたい痛みの日だ」と発言し、9日を、国を挙げて喪に服す日とすると発表した。さらにモディ首相はツイッターに「親密な友人への攻撃に深い苦しみを感じている。私たちの思いと祈りは、安倍氏とその家族、日本の人々とともにある」と書き込んだ。
ポーカーフェイスで知られ、なかなか本心を探りにくいともいわれるモディ首相の心を安倍元総理はなぜ掴むことができたのだろうか。...
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安倍元首相の死に直面した、インドのモディ首相は演説で「私にとって取返しのつかない喪失と耐えがたい痛みの日だ」と発言し、9日を、国を挙げて喪に服す日とすると発表した。さらにモディ首相はツイッターに「親密な友人への攻撃に深い苦しみを感じている。私たちの思いと祈りは、安倍氏とその家族、日本の人々とともにある」と書き込んだ。
ポーカーフェイスで知られ、なかなか本心を探りにくいともいわれるモディ首相の心を安倍元総理はなぜ掴むことができたのだろうか。その鍵は「FOIP(自由で開かれたインド太平洋)」構想にある。
インド洋と太平洋という2つの大洋を自由で、開かれたものにしようという「FOIP」構想を最初に提唱したのは実は米国ではなく、安倍元総理である。
安倍元総理は2007年、「太平洋とインド洋は、今や自由の海、繁栄の海として、一つのダイナミックな結合をもたらしている。従来の地理的境界を突き破る拡大アジアが、明瞭な形を現しつつあるが、これを広々と開き、どこまでも透明な海として豊かに育てていく力と、責任が、インドと日本にはある」と「FOIP」構想の意図をインド国民に伝えた。
さらに「インド洋と太平洋という二つの海が交わり、このほぼ両端に位置する民主主義の両国は、国民各層あらゆるレベルで友情を深めていかねばならないと、私は信じている」とも語り、インド国民の懐に入っていくことができた。
「FOIP」構想はその後、この構想に共鳴したトランプ政権によって世界中に拡散された。2018年、トランプ政権下でマティス国防長官が、「太平洋軍」の名称を「インド太平洋軍」に変更すると明らかにするなど、世界中にインドへの関心を向けさせた実績に対しモディ首相は特に強く安倍元総理に感謝している。
「FOIP」構想の影響はバイデン政権になってからも続き、バイデン大統領は「インド太平洋調整官」というポストを新設し、知日派の元国務次官補・カートキャンベル氏が同ポストに就任した。「クアッド」もこの「FOIP」構想を原型に生まれたものである。
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安倍元総理銃撃事件・金融政策の局面転換はあるのか(7月9日)
安倍総理の銃撃による衝撃的な死は「日本は安全な国である」という神話を壊しただけでなく、これまでのドル高・円安という流れを一気に変えてしまう出来事の可能性を惹起させる可能性もある。
8日、日経平均株価が上げ幅を縮小した一方で、外国為替市場では、1ドル136円で推移していたが、銃撃の詳細なニュースが伝わると、不思議なことに1ドル135円前半まで円高・ドル安方向に急速に動き出した。
市場では安倍元総理が日銀の大規模金融緩和を後押ししてきたことから、日銀が政策修正に動くとの思惑が広がり、ドルを売り、円を買う動きが出てきている。...
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安倍総理の銃撃による衝撃的な死は「日本は安全な国である」という神話を壊しただけでなく、これまでのドル高・円安という流れを一気に変えてしまう出来事の可能性を惹起させる可能性もある。
8日、日経平均株価が上げ幅を縮小した一方で、外国為替市場では、1ドル136円で推移していたが、銃撃の詳細なニュースが伝わると、不思議なことに1ドル135円前半まで円高・ドル安方向に急速に動き出した。
市場では安倍元総理が日銀の大規模金融緩和を後押ししてきたことから、日銀が政策修正に動くとの思惑が広がり、ドルを売り、円を買う動きが出てきている。
アベノミクスの象徴ともいえる日銀の大規模金融緩和の修正を市場が見越して円が買われ始めているのではないかという見立ても出始めている。
安倍総理は今回の参院選の応援演説で各地を回り「金利を上げると悪夢のような時代に戻ってしまう」と繰り返し主張するなど、政策金利の引き上げに猛反発し、最近の物価高や円安を受けて、自民党内でも利上げ論が出ていることに不快感と警戒感をあらわにしていたとされている。
安倍総理の死によって、これまで抑えられてきた財政再建・金融引き締め中心の岸田カラーがここで一気に前面に出てくるのではないかという分析もあり、円高・ドル安、金利上昇へと局面が変わってくる可能性もある。
まだまだこれから紆余曲折があることは間違いないが、俯瞰して見ると安倍総理の死をきっかけにして金融の方向感が変化し始めた可能性もあるということは念頭に入れておいてもよいかもしれない。
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