上海国際映画祭・菊地凛子主演映画が3冠(6月20日)
中国・上海で開かれていた上海国際映画祭でおととい授賞式が行われ、俳優の菊地凛子主演の映画「658km、陽子の旅」優秀作品賞と最優秀脚本賞を受賞。
菊池も最優秀女優賞を受賞した。
第36回東京国際映画祭・中学生を対象とした映画制作ワークショップ 「TIFFティーンズ映画教室2023」 参加者募集
2023年10月23日(月)~11月1日(水)に開催する、第36回東京国際映画祭は「映画の未来の開拓」を重要なテーマの一つとして掲げています。映画を「見る人、作る人を育てる」ことを目的としたユース部門の特別企画として、全国各地でこどもたちを対象に映画鑑賞・制作ワークショップを開催してきた「一般社団法人こども映画教室」と共に、7年目となる、中学生向けの映画制作ワークショップ「TIFFティーンズ映画教室2023」を昨年に続き対面で夏休み期間中に実施することが決定いたしました。...
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2023年10月23日(月)~11月1日(水)に開催する、第36回東京国際映画祭は「映画の未来の開拓」を重要なテーマの一つとして掲げています。映画を「見る人、作る人を育てる」ことを目的としたユース部門の特別企画として、全国各地でこどもたちを対象に映画鑑賞・制作ワークショップを開催してきた「一般社団法人こども映画教室」と共に、7年目となる、中学生向けの映画制作ワークショップ「TIFFティーンズ映画教室2023」を昨年に続き対面で夏休み期間中に実施することが決定いたしました。特別講師として『宮本から君へ』『ディストラクション・ベイビーズ』で世界を驚かせた奇才・真利子哲也監督を迎え、千代田区にある施設を拠点として、中学生がプロの映画監督やスタッフとともに本格的な映画づくりに挑戦します。
完成した作品は今年度の東京国際映画祭にてワールドプレミア上映いたします!なお、本年は映画祭期間中にティーンズ向けの映画制作ワークショップを開催している世界の関係者を招待し、映画教育の未来を考える国際シンポジウムの開催も予定しています。
◆特別講師プロフィール◆
真利子哲也(まりこ・てつや)監督
1981年、東京生まれ。法政大学在学中、イメージフォーラム付属研究所に所属。卒業制作の8ミリフィルムの短篇『極東のマンション』(03)『マリコ三十騎』(04)がオーバーハウゼン国際短編映画祭で映画祭賞を受賞、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭で2年連続のグランプリ受賞。東京藝術大学大学院映像研究科の修了作品『イエローキッド』(09)は、バンクーバー国際映画祭をはじめ、香港、ロッテルダム、サンセバスチャンで招待上映。『ディストラクション・ベイビーズ』(16)は、ロカルノ国際映画祭で最優秀新進監督賞、ナント三大陸映画祭で銀の気球賞、ヨコハマ映画祭で6冠など。『宮本から君へ』(19)は、日刊スポーツ映画大賞、ブルーリボン賞、高崎映画祭で監督賞を受賞。近作に、外出自粛期間中の世界14カ国22箇所の日常をまとめた『MAYDAY』(20)、短編『COYOTE』(21)がある。
◆コメント◆
小学生の頃、父がテレビで録画した映画をよく一緒に観ていました。映画館にも連れていってもらって、知らないうちに映画は特別な体験だと思うようになりました。中学生になって家の近くのレンタルビデオ店で自分から映画を観るようになって、高校生の頃にはぼんやりと自分が好きな映画ができて、大学生ではじめて映画の話をする友達ができて、サークルの8mmカメラで短編映画を作りはじめました。気の向くままに遊んでいたあの頃の短編映画は、今でもぼくの代表作です。映画は十人十色で正解も間違いもなかったりするからおもしろい。どんな映画にも良いところがあるもので、デタラメなものこそ素晴らしかったりする。夏休みの子どもたちがみんな一緒になって、わからないことは考えて発見しながら、映画の奥の深さをトコトン遊び尽くしたいと思います。
<一般社団法人こども映画教室について>
「こどもと映画のアカルイミライ」を目指すことをミッションに、全国で映画・映像に関するワークショップの企画・実施、文化庁の事業として学校などでのワークショップや、シンポジウムを開催している。
公式サイト:
kodomoeiga.com/
<第36回東京国際映画祭 開催概要>
■開催期間:2023年10月23日(月)~11月1日(水)
■会場:日比谷・有楽町・丸の内・銀座エリアの各映画館やホールなど
■主催:公益財団法人ユニジャパン
■公式サイト:
www.tiff-jp.net
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第36回東京国際映画祭・審査委員長にヴィム・ヴェンダースに決定(6月12日)
10月23日(月)~11月1日(水)開催の第36回東京国際映画祭にて、映画祭の顔となるコンペティション部門の審査委員長をドイツの映画監督のヴィム・ヴェンダースが務めることとなった。
ヴィム・ヴェンダースは、『ことの次第』 (1982)でヴェネチア国際映画祭の金獅子賞を受賞するなど、キャリアを通じて世界中で多くの栄誉を受けてきた。...
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10月23日(月)~11月1日(水)開催の第36回東京国際映画祭にて、映画祭の顔となるコンペティション部門の審査委員長をドイツの映画監督のヴィム・ヴェンダースが務めることとなった。
ヴィム・ヴェンダースは、『ことの次第』 (1982)でヴェネチア国際映画祭の金獅子賞を受賞するなど、キャリアを通じて世界中で多くの栄誉を受けてきた。 『パリ、テキサス』(1984)でカンヌ国際映画祭パルム ドール、『ベルリン・天使の詩』(1987)で同カンヌ国際映画祭で最優秀監督賞を受賞し、『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』(1999)、『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』(2011)、『セバスチャン・サルガド/地球へのラブレター』(2014)の3作品で米国アカデミー賞の長編ドキュメンタリー部門へのノミネートを果たしている。
また、親日家としても知られ、特に『東京物語』(1953)を観て魅せられたという小津安二郎監督への傾倒は深く、1985年には小津安二郎へのオマージュとしてドキュメンタリー映画『東京画』を制作し、高い評価を得た。東京・渋谷の公衆トイレのリノベーションを紹介したアートプロジェクトThe Tokyo Toiletの一部である最新作『パーフェクト・デイズ』(2023)は、日本の俳優役所広司を主演に迎え、今年のカンヌ国際映画祭で同氏に最優秀男優賞をもたらした(ドイツ人アーティスト、アンセルム・キーファーのポートレイト映画『アンセルム』も同映画祭Special Screenings部門に選出)。
同監督の東京国際映画祭への参加は1991年のクロージング作品『夢の涯てまでも』、1993年のヤングシネマコンペティション部門の審査委員長、2011年の『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』以来4回目の参加となる。
そして、今年の東京国際映画祭では小津安二郎監督の特集をすることも決定。今年生誕120年となる日本が世界に誇る巨匠の特集を小津ファンでもあるヴィム・ヴェンダース監督を迎える中で特集を組めることは内外の映画ファンにとっても大きな喜びととなることと思われる。
詳しい上映作品及びイベントに関しては、決まり次第別途お知らせする。
<コメント>
ヴィム・ヴェンダース:
東京国際映画祭にまた戻ってこられることを嬉しく思います。以前の私の初めての審査委員長体験は本当に良い思い出しかなく、今でも当時の審査委員の人たちとは交流があり、お互いに「クローディーさん(プロデューサーのClaudie Ossard)」、「ポールさん(作家のPaul Auster)」、「ヴィムさん(監督ご本人)」と「さん」を付けて日本風に呼び合っています。今年の東京国際映画祭は私が敬愛する巨匠・小津安二郎監督の死後60年、生誕120年の記念すべき年に開催されるもので、そんな機会に参加できることは私にとっては特別なことです。
東京国際映画祭チェアマン 安藤裕康
昨年秋ヴィム・ヴェンダース監督が世界文化賞受賞のため訪日した際、親日家で知られる同監督に今年の審査委員長就任を打診したところ、前向きな反応を頂いて心強かった。そして今年、小津安二郎生誕120年の記念の年に、同監督を敬愛するヴィム・ヴェンダース監督に審査委員長をお引き受け頂くことになって、本当に有意義だと思う。また、同監督の最新作『パーフェクト・デイズ』に主演している役所広司さんが、この度のカンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を受賞されたとの素晴らしいニュースも喜ばしい限りだ。
第36回東京国際映画祭 開催概要
■開催期間:2023」年10月23日(月)~11月1日(水)
■会場:日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区 ■公式サイト:www.tiff-jp.net
■開催期間:2022 年 10 月25 日(水)~27 日(金)
■公式サイト:www.tiffcom.jp
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カンヌ映画祭・脚本賞の坂元と是枝監督が会見(5月30日)
きのう、是枝裕和監督の映画「怪物」の脚本で、フランスのカンヌ映画祭の脚本賞を受賞した坂元裕二が、現地から帰国した是枝監督と会見を行った。
坂元は「受賞を初めて聞いた時、寝ていたから一報を聞いた瞬間、夢を見ているのかと思った。ジョンキャメロミッチェル監督が人の命を救う映画になっていると言っていた。誰かの心にそうあるなら、こんなにうれしいことはない」、是枝監督は「素晴らしい評価を頂けたと思う。自分の映画に関わった役者やスタッフが褒められるのは本当に本当にうれしい」と語った。
役所広司・最優秀男優賞・坂元裕二は脚本賞(5月28日)
76回目となる今年のカンヌ映画祭。俳優の役所広司が最優秀男優賞を受賞した。ドイツのヴィムヴェンダース監督の作品「PERFECT DAYS」での受賞。日本人俳優では、2004年の柳楽優弥以来19年ぶりの最優秀男優賞。
作品を手がけたヴィムヴェンダース監督はドイツの世界的な映画監督で、2011年には原発事故を受けて福島県を訪れていた。
さらに、是枝裕和監督の「怪物」で、脚本家の坂元裕二が脚本賞を受賞した。坂元は、ドラマ「Mother」や「カルテット」などの脚本を手がけ、映画「怪物」では、小学生どうしのけんかから見えてくるある事件を様々な視点から描いた。
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