世界で感染拡大・世界100超の国と地域で各国が対策強化(3月9日)
新型コロナウイルス感染拡大。米国でも感染が拡大。少なくとも9つの州が非常事態宣言を出している。
一方、感染者が発生していないとしている北朝鮮でも動きがあった。朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、きょうまでに380人以上の外国人を含むおよそ9930人を隔離したことを明らかにした。
外国人の一部については隔離が解除され、きょう出国を希望した外交官らが臨時の航空便で、ロシア極東のウラジオストク空港に到着した。...
全部読む
新型コロナウイルス感染拡大。米国でも感染が拡大。少なくとも9つの州が非常事態宣言を出している。
一方、感染者が発生していないとしている北朝鮮でも動きがあった。朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、きょうまでに380人以上の外国人を含むおよそ9930人を隔離したことを明らかにした。
外国人の一部については隔離が解除され、きょう出国を希望した外交官らが臨時の航空便で、ロシア極東のウラジオストク空港に到着した。
世界各地で広がる感染では、感染者が確認された国と地域は100を超え、各国が対策を強化している。
北朝鮮の平壌や米国でも感染が拡大しているとみられる。
閉じる
ヨーロッパで感染拡大・イタリア・7000人超・対策強化(3月9日)
感染者が7375人になったイタリアだが、政府は人口の4分の1にあたるおよそ1600万人が暮らす北部の地域を事実上、封鎖する措置に踏み切った。
すべてのイベントは中止、映画館や劇場などの営業も禁止にした。またフランスやドイツでも感染者が1000人前後まで増えている。
フランス政府は開催を禁止するイベントの規模をこれまでの5000人以上から1000人以上へと厳しくすると発表した。
ドイツのシュパーン保健相も1000人以上が集まるイベントについて中止するよう強く求めるなど、ヨーロッパ各国の感染拡大に対する危機感が高まっている。...
全部読む
感染者が7375人になったイタリアだが、政府は人口の4分の1にあたるおよそ1600万人が暮らす北部の地域を事実上、封鎖する措置に踏み切った。
すべてのイベントは中止、映画館や劇場などの営業も禁止にした。またフランスやドイツでも感染者が1000人前後まで増えている。
フランス政府は開催を禁止するイベントの規模をこれまでの5000人以上から1000人以上へと厳しくすると発表した。
ドイツのシュパーン保健相も1000人以上が集まるイベントについて中止するよう強く求めるなど、ヨーロッパ各国の感染拡大に対する危機感が高まっている。
また、米国でも感染が拡大している。少なくとも9つの州が非常事態宣言を出していて、感染者の数が100人を超えたニューヨーク州では慶應義塾大学が運営する高校が校舎を一時閉鎖することを決めるなど、日本人社会にも影響が出ている。
閉じる
感染確認101国・地域で・欧米でも対応に追われる(3月9日)
ウイルス感染の拡大は海外でも止まらない。感染は中国で確認されてからアジアを中心に広がった。
確認された国と地域は1月末で25、2月末では59に拡大した。きょう午前3時の時点で101となり100を超えた。中でも深刻なのはイタリア。8日時点では死者366人、感染者7375人と中国に次いで多い。
歯止めがかからない感染にイタリア・コンテ首相は「ロンバルディア州全体・ベネト州などの一部では今月8日~来月3日まで他地域への移動を制限する」と発表した。...
全部読む
ウイルス感染の拡大は海外でも止まらない。感染は中国で確認されてからアジアを中心に広がった。
確認された国と地域は1月末で25、2月末では59に拡大した。きょう午前3時の時点で101となり100を超えた。中でも深刻なのはイタリア。8日時点では死者366人、感染者7375人と中国に次いで多い。
歯止めがかからない感染にイタリア・コンテ首相は「ロンバルディア州全体・ベネト州などの一部では今月8日~来月3日まで他地域への移動を制限する」と発表した。
対象地域にはミラノやベネチアなども含まれている。街には人の姿は見られる駅や遊園地は閑散としている。
影響はバチカンにも及び、サンピエトロ広場に設置されたスクリーンにはフランシスコ教皇が広場に多くの人が集まるのを避けるため、恒例の日曜日の祈りをビデオ映像を通じて行った。
感染は米国でも急速に広がっている。米国・オレゴン州・ブラウン知事は州内の感染者が14人になったとしたうえで非常事態宣言を出した。これで米国で非常事態宣言を出した州は6となる。
閉じる
新型コロナウイルス・米国首都・ワシントン・50代の男性から陽性反応(3月8日)
世界各地で感染が拡大する中、米国では首都ワシントンに住む50代の男性から陽性反応が出たと発表された。
陽性反応が出たのはワシントン市内に住む50代の男性で、このあとCDC(疾病対策センター)で最終的に確認されれば首都ワシントンでの初の感染確認となる。
米国では感染者の数が急速に増えていて、ニューヨーク州が非常事態宣言を出したほか、カリフォルニア州とワシントン州、メリーランド州でも非常事態宣言が出されている。...
全部読む
世界各地で感染が拡大する中、米国では首都ワシントンに住む50代の男性から陽性反応が出たと発表された。
陽性反応が出たのはワシントン市内に住む50代の男性で、このあとCDC(疾病対策センター)で最終的に確認されれば首都ワシントンでの初の感染確認となる。
米国では感染者の数が急速に増えていて、ニューヨーク州が非常事態宣言を出したほか、カリフォルニア州とワシントン州、メリーランド州でも非常事態宣言が出されている。
メリーランド州で先月下旬に米国・トランプ大統領も参加して開かれた政治集会で、参加者の1人から陽性反応が出たことが判明した。
トランプ大統領は「これからも素晴らしい集会を行う」と述べた。
カリフォルニア沖に停泊中のクルーズ船・グランドプリンセスでは、乗客乗員計21人から陽性反応が出ており、米国・ペンス副大統領はクルーズ船を利用する乗客らのスクリーニングを強化するなど感染拡大を防ぐ方針を明らかにした。
感染はヨーロッパや中東でも拡大していて、中国と日本以外で感染者が確認された国と地域は94、感染者は計2万3000人を超えている。
閉じる
僅か3カ月で新型肺炎・感染者10万人を突破する新たな脅威(3月8日)
新型コロナウイルスによる感染者が10万人を突破した。世界は感染症という新しいタイプの脅威に直面している。感染症といえば14世紀や17世紀のペスト、100年前には当時の地球の人口の約半分である6億人に感染し、4000万人から5000万人ほどの死者を出したスペイン風邪が想起される。1981年にはAIDSが流行した。ただ、当時とは今では状況が全く変わってしまっていることに留意が必要であることは言うまでもない。...
全部読む
新型コロナウイルスによる感染者が10万人を突破した。世界は感染症という新しいタイプの脅威に直面している。感染症といえば14世紀や17世紀のペスト、100年前には当時の地球の人口の約半分である6億人に感染し、4000万人から5000万人ほどの死者を出したスペイン風邪が想起される。1981年にはAIDSが流行した。ただ、当時とは今では状況が全く変わってしまっていることに留意が必要であることは言うまでもない。2000年代に突入すると世界のグローバル化が一気に進行し、2003年に中国・広東省を起源とし、SARS(重症急性呼吸器症候群)が出現した。SARSは北半球のインド以東のアジアやカナダを中心に重症肺炎による世界的規模の集団感染をもたらした。同年7月5日にWHO・世界保健機構が終息宣言を出すまでの間に、32の国と地域で8000人の感染者(死者774人)を出した。2012年にはMERS(中東呼吸器呼吸器症候群)がサウジアラビア、ヨルダン、アラブ首長国連邦、カタールを含む中東諸国や、フランス、ドイツ、イタリア、英国などで断続的に流行した。この時、韓国でも感染が確認され、死者39人を出した。韓国はこの時の教訓を生かしPCR検査体制を整えた。疫病の流行頻度が劇的に増加しつつあり、その規模とスピードは地震や台風、地球温暖化をはるかに上回る全地球規模の災害という認識に変わりつつある。このまま対応を誤れば、人類は疾病の脅威に常にさらされ、感染症との戦いで全世界は大きな代償を払うことになるかもしれない。
この10年で地球上の人口は8億人増え、現在は77億人にまで膨れあがっている。あと30年間で地球の総人口はほぼ100億人に達すると予測されており、爆発的な勢いで人口が増加し続けていることも疫病が急速に増加する一因となっている。また、経済や社会のグローバル化に伴い、飛行機、鉄道、船舶など交通手段が多様化し、地球規模での人的交流も爆発的に増えており、大きな要因のひとつとなっている。さらに言うなら、五輪、フィギュアスケート、メガロックフェス、ダンスフェス、アートフェア、映画祭など世界中の人々が大規模なスポーツやエンターテイメントイベントを好む傾向を強めていることもウイルス感染の蔓延を助長している。今後、ウイルス、疾病の流行、パニックがさらに大規模化してくることが予想されるが、これらの要素を踏まえた危機対応の対策を早急に作っていくことが世界各国に求められている。先ず対応策の切り口として以下の4点が考えられる。
第一点目は、伝染病の蔓延を阻止する新しいシステムと装備が地球規模で求められていることを考えれば、CDC(疾病管理予防センター)のように、常に新しい伝染病を専門的に研究し、緊急時にも迅速な対応が可能な専門家による組織の立ち上げが急務であろう。
第二点目はPCR(ポリメラーゼ連鎖反応)検査をいついかなる状況、場所でも持ち込んで行うことができ、患者のトリアージを行い、重症な患者に高度な治療をスムーズに行える体制を整えることが必要である。
第三点目は緊急時に転用可能なベッド数を備えた高機能なHCU(病院船を含む)の確保である。高額な予算をかける必要はなく、緊急時に組み立てたり、他の用途の目的に転用してベッド数を増設することが必要となるであろう。
第四点目は上記の要素をスピーディに円滑に行えるよう法律を整備し判断を行える政治家・行政官等を育成していくことも大きな課題のひとつとなる。
対策はまだまだ必要となるが、上記のような切り口で、新たな世界的脅威から平穏な日々を守る方策を見出さなければならない。
閉じる
「新型コロナウイルス」内の検索