強風にあおられながら「水と緑」へ(その46)
5月8日、その日は7時半に江戸川に出て、東京都側の土手を一気に北上した。
快晴ではあったが、強い向かい風に見舞われ、ギアを2段落として「ふうふう」言いながら、埼玉県の三郷市から吉川町辺りで、その日は引き返すことにした。...
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5月8日、その日は7時半に江戸川に出て、東京都側の土手を一気に北上した。
快晴ではあったが、強い向かい風に見舞われ、ギアを2段落として「ふうふう」言いながら、埼玉県の三郷市から吉川町辺りで、その日は引き返すことにした。
風は強かったが、その一帯は「江戸川に形成された緑と自然の宝庫」であった。
三郷辺りは、川が大きく曲がり、排水場もあり、小鳥たちのさえずりを聞きながら、開放感のある情景を楽しんだ。
帰りがてら、通りがかりの水元公園に足を向けた。
公園周辺の道路が豊富な木立に導かれ、陽の光が木立の影を道に映し出していた。
園内に入ると、新鮮な深い緑に染まった森林に眼を奪われた。
その日は、水元公園から「ふなはし」を渡り、「三郷公園」に入った。また埼玉県に戻ったようなことになった。
奥行きの深いその公園は、子供の遊び場や大人の釣り場など豊かな自然に囲まれた避暑地のような風合いを感じた。
「おっ・・・」と思ったのは、まだ季節としては早い菖蒲の花が、一角に咲き誇っていたことだった。なぜか石灯籠がその中に溶け込んでいた。
湖が見えた時、心に新鮮な衝撃が走った。
水と緑が余りにも贅沢に調和していたからだった。
日常生活の激しさが、そこには全く感じられず、水と自然の別世界に辿り着いた思いだった。
「うーん」心の中で、その贅沢さが大きく増幅された。
もう一度、その橋を渡り、水元公園に戻ったが、広い菖蒲畑にはまだ花は咲いていなかった。
その日は、「水と緑」の印象を胸に、そのまま帰宅へと急いだ。自宅に着いたのは11時だった。
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風薫るレインボーブリッジ(その45)
5月5日、その日私は、6時半に自宅を出発し江戸川を南下し、湾岸道路に出てからひたすら走り、舞浜大橋で旧江戸川を渡り、荒川河口橋を過ぎ、新木場に入った。
そこから若洲海浜公園で少し休み、レインボーブリッジに到達した。...
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5月5日、その日私は、6時半に自宅を出発し江戸川を南下し、湾岸道路に出てからひたすら走り、舞浜大橋で旧江戸川を渡り、荒川河口橋を過ぎ、新木場に入った。
そこから若洲海浜公園で少し休み、レインボーブリッジに到達した。
天候も初夏を思わせるほど暖かく、それだけ海は青く、波は白く、周囲の景色も明瞭となり薫風を感じさせた。
レンボーブリッジを渡るに際し、後輪は小さな台車に乗せられて、橋の上では乗車できないようにされた。
その台車が、時々邪魔をし、渡るに際し少し不便を感じた。
それにしても、レインボーブリッジから見る都心の姿は、一番美しい姿なのかも知れないと思った。
芝浦側に着くと、そのまま引き返さずに、もうすぐ移転をする築地市場を目指した。
築地から晴海、そして有明橋を経て、また湾岸道路に帰ってきた。
市川の自宅に戻ったのが、正午頃だったので、5時間半のサイクリングだった。
湾岸道路は、背の高い橋が多く、また側道が急に無くなってしまったり、走りにくいところがあった。
それにしても端午の節句に相応しい、爽やかな一時であった。
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ゴールデンウィーク真っ盛り(その44)
5月1日、いよいよ5月に入った。
その日私は、江戸川の土手を南下し行徳橋に向かった。8時半だった。行徳橋を渡り、僅か15分ほどで湾岸道路の向こうに東京湾が見えた。
湾岸道路に入り、ひたすら走ると、浦安の入船で市街地に出た。...
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5月1日、いよいよ5月に入った。
その日私は、江戸川の土手を南下し行徳橋に向かった。8時半だった。行徳橋を渡り、僅か15分ほどで湾岸道路の向こうに東京湾が見えた。
湾岸道路に入り、ひたすら走ると、浦安の入船で市街地に出た。
その日も、一つ発見があった。それは東京湾まで真っ直ぐに出ると、海辺の防波堤に沿った新しいサイクリング道路を発見した事だった。
真新しいその道路の道には、「荒川河口まで4キロ、三番瀬まで2キロ」と大きく表記してあった。
その日は、そこから三番瀬を経て、市川方面に引き返したが、近々にこの道を走って荒川河口まで行こうと思った。
その道路から、なんとか道を探して、また湾岸道路に出てそのまま新江戸川を遡り、ポニーランドまで走った。
地下鉄東西線鉄橋の近くでは、沢山のテントが張られ、バーベキューの匂いが充満していた。
多くの子供が、あっちこっちで歓声を上げ遊びに興じていた。
ポニーランドでは、長い列ができ、親子連れが乗馬を待っていた。
ポピーの花畑が、川沿いの緑の木と綺麗なコンビネーションを創っていた。
川面では、水上バイクが水飛沫を上げて走っていた。子供たちのスポーツに興じる歓声が聞こえていた。
その日は、鯉幟を撮りたくて、小岩菖蒲園まで更に走った。
広々とした公園では、大きな鯉が9匹と吹流しが、風に吹かれて悠々と空で泳いでいた。
風景は、初夏の様相一色に染まっていた。時間は正午少し前だった。
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