日本では、報道されているだけで毎年2人程の小児が車内放置によって死亡する事故(注後記)が発生している。米国は、場所によっては日本以上に酷暑に見舞われ、また国土も広いこともあってか、今年既に11人の小児が死亡している。
7月11日及び12日付
『ABCニュース』は、今週の熱波襲来の中、2日続けて小児が車内置き去りによって死亡する事故が発生したと報じている。
今週、次のような痛ましい死亡事故が連続して発生した。
・7月9日午後、アリゾナ州マラナ市(トゥ―ソン郊外)、2歳児。父親が自宅前に停めた車内に置いたまま30~60分間自宅で作業。エアコンを作動させたまま車を離れたが戻ったときにはエンジンもエアコンも停止。...
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7月11日及び12日付
『ABCニュース』は、今週の熱波襲来の中、2日続けて小児が車内置き去りによって死亡する事故が発生したと報じている。
今週、次のような痛ましい死亡事故が連続して発生した。
・7月9日午後、アリゾナ州マラナ市(トゥ―ソン郊外)、2歳児。父親が自宅前に停めた車内に置いたまま30~60分間自宅で作業。エアコンを作動させたまま車を離れたが戻ったときにはエンジンもエアコンも停止。現地は熱波襲来で気温が111℉(44℃)。
・7月10日午後5時過ぎ、ネブラスカ州オマハ市(同州東端、東のアイオワ州との州境)、5歳児。養母が勤める美容院前駐車場に午前10時頃から約7時間車内に放置。当日の気温は89℉(32℃)。
小児の車内放置事故根絶運動を行っているNPO法人KidsAndCars.orgによると、今年に入って上記を含めて11人の小児が犠牲になっている。
更に、記録が残る1990年以降では、実に1,093人(毎年30人強、また3歳以下が88%)もが車内放置によって死亡しているという。
(注)車内放置による死亡事故:2022年5月新潟市で5歳児(父親の過失)、同年9月静岡県牧之原市で2歳児(幼稚園長の過失)、2023年8月北九州市で0歳児(両親の過失)、同年9月岡山県津山市で2歳児(祖母の過失)。
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