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【Globali】
アルゼンチン:州知事たちの同意でミレイ大統領が国の新たな方針を発表(2024/07/13)
『フランス・ルモンド誌』7月12日付けで、アルゼンチンの全州知事の3/4がミレイ大統領の掲げた10項目の同意書に署名したことを伝えている。10項目の協定は、国民を再び、発展と繁栄の道に導くことを目的として掲げられたという。
ミレイ大統領とビヤルエル副大統領は、首都ブエノスアイレスのリベルタドール大通りを戦車に搭乗し、歓喜して手を振って群衆の声援に答えた。7月9日火曜日は、アルゼンチンの独立記念日に当り、2時間以上、7000人の兵士と70台の軍用車両が緑の並木が連なる大通りを行進し、空では62機の戦闘機と軍用ヘリコプターが飛び交う中で、数十万人の国民が南半球の真冬の寒さに負けず沿道に繰り出し、「祖国万歳」と盛んに歓声を上げた
このような独立記念日の軍隊パレードは、モリシオ・マクリ右派政権(2015-2019)を除いて、過去20年間の中道左派ペロン派政権時には放棄されていた。...
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ミレイ大統領とビヤルエル副大統領は、首都ブエノスアイレスのリベルタドール大通りを戦車に搭乗し、歓喜して手を振って群衆の声援に答えた。7月9日火曜日は、アルゼンチンの独立記念日に当り、2時間以上、7000人の兵士と70台の軍用車両が緑の並木が連なる大通りを行進し、空では62機の戦闘機と軍用ヘリコプターが飛び交う中で、数十万人の国民が南半球の真冬の寒さに負けず沿道に繰り出し、「祖国万歳」と盛んに歓声を上げた
このような独立記念日の軍隊パレードは、モリシオ・マクリ右派政権(2015-2019)を除いて、過去20年間の中道左派ペロン派政権時には放棄されていた。
大統領の政党「リベルタド・アバンサ」のアグスチン・ロモ議員はSNSで「ひさしぶりに、兵隊のファンファーレや精鋭部隊や陸軍の装備、空軍の隊列やフォークランド紛争の退役軍人たち、などの愛国心に充ちた行進を見るのはとても感動する。」と語った。
ハビエル・ミレイ大統領が軍隊パレードで上機嫌なのは、それもそのはずで、数時間前に1200㎞離れたトゥクマン州の州都、サンミゲルの1816年7月9日にアルゼンチン独立が調印された歴史的な場所で、10項目からなる「5月の協議書」に対する同意書への18州の知事による調印式が行われ、全24州中の18州(いずれも野党政権)で同意が成立したことになった。調印された法令は、各州の知事が順守すべき「10戒」ともいえるものであるが、強制力はなく、すでにアルゼンチンの憲法に含まれている内容がほとんどだという。
なお、ミレイ大統領による州知事との同意書の一件を通して、大統領は当初、現政治体制の激しい批判者と見なされてきたが、大統領自身も最終的には種々の政治家や官僚とネゴしていく中で、伝統的な政治のやり方をいくぶんか学んだものと見られる。
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