今回の東京都知事選挙は、男性主体の政治で動いてきた日本社会では珍しく、カリスマ的な2人の女性候補の間で争われることになった。1人は、現職の都知事の小池百合子氏(71才)で、対抗馬は、蓮舫氏(56才)である。2人ともカリスマ的な存在であるが、詳細な政治プログラムは公表していないという。(RFI特派員フレデリック・シャルル談)
小池百合子氏は、出生率を上げるための多くの会議を主催している。...
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今回の東京都知事選挙は、男性主体の政治で動いてきた日本社会では珍しく、カリスマ的な2人の女性候補の間で争われることになった。1人は、現職の都知事の小池百合子氏(71才)で、対抗馬は、蓮舫氏(56才)である。2人ともカリスマ的な存在であるが、詳細な政治プログラムは公表していないという。(RFI特派員フレデリック・シャルル談)
小池百合子氏は、出生率を上げるための多くの会議を主催している。なお、蓮舫氏は、小池知事都政に承認されている明治神宮外苑地域の数千の樹木が伐採され、歴史ある神宮球場が新たに建て替えられることが含まれた‘再開発プロジェクト’を再チェックしたいと訴えている。
小池百合子氏は8年間、GDPがオランダ1国に相当する巨大都市、東京都の知事として務めたが、その成果は何か?
対抗馬の蓮舫氏によれば、「小池氏の成果はゼロで、何の目標も達成していない。」と手厳しい。
小池百合子氏に関しては、カイロ大学の卒業証書についての疑惑が持ち上がっている。本人は卒業証書を所得したと主張しているが、古くからの知り合いは、これを否定している。
一方、2人の都知事候補者とも、一般の有権者の関心事については選挙の争点としていない。例えば、東京の夏の電力不足の対策としての原子力発電所の再起動に必要性に関しての議論すらされていない。
小池百合子氏は、2016年から東京都知事を務めているが、今回の選挙では3期目を狙っている。その国政時代には防衛大臣と環境大臣を歴任し、数年前は東京都知事として、コビッド19感染防止対策に奔走し、オリンピック東京大会を1年延期するなどの指揮を執るなど、政治手腕はそれなりに評価されている。
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