中国東部の浙江省にもようやく春が訪れ、地方自治体の責任者たちも、桃の花が満開となる3月最終週の時期は、若者たちのお見合いパーティに好都合となると考えた。...

中国東部の浙江省にもようやく春が訪れ、地方自治体の責任者たちも、桃の花が満開となる3月最終週の時期は、若者たちのお見合いパーティに好都合となると考えた。

お見合いパーティを企画したのは、婦人連合や青年共産党団体に関係を持つ労働組合の役員で、3時間のパーティでは独身の男女がお互いに参加できる色々なゲームを織り込ませた。車座ゲーム、手首にピンクのひもをつなげたゲーム、花摘みゲーム、など、男女がお互いに親しくなるために工夫されたゲームの数々に興じた。

このお見合いパーティは、中国共産党により企画された、スピードデートともいえるもので、中国が直面している人口減少問題の解決策として企画された。 なお、2023年には2年連続で中国の人口が減少を示し、人口においてはインドに追い越されている。ちなみに、2021年の1人の女性当たりの出生率は1.1人で、人口を維持するために必要とされる2.1人をはるかに下回っている。

この傾向は極東の先進国である日本、韓国、台湾と共通する問題で、都市化、生活費の高騰、さらに親の子供に高等教育を受けさせたいという願望が少子化の元凶となっている。