共生・“隔離など法的規制撤廃”英国・出口戦略発表(2月22日)
英国・ジョンソン首相は新型コロナとの共生に向けた長期的な出口戦略を発表した。
感染した人にこれまで最短で5日義務づけられている隔離を今月24日からなくすなどすべての法的な規制を撤廃する。インフルエンザのようにみずからの責任で対応を判断することを求めるとしている。
英国では重症化するリスクの高い75歳以上の高齢者などを対象にことし春には4回目となる接種を行うほか、秋以降にさらなる追加接種も検討するとしている。
各国の新型コロナ規制緩和状況(2月21日)
日本にくらべると世界ではまだまだ感染者数は多いが、その一方で規制緩和の動きは日本よりも進んでいる。
各国の規制緩和の動きの中で特に目立っているのはデンマークである。フレデリクセン首相は、ヨーロッパのリーダーの中で初めて国内のコロナ規制を全て撤廃した人物として知られる。デンマークでは病床逼迫などの問題も起きていない上、街の雰囲気や経済もコロナ禍以前の状態に戻っている。さらにマスクをしている人はほとんど見当たらず、お店の中も人でいっぱいである。...
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日本にくらべると世界ではまだまだ感染者数は多いが、その一方で規制緩和の動きは日本よりも進んでいる。
各国の規制緩和の動きの中で特に目立っているのはデンマークである。フレデリクセン首相は、ヨーロッパのリーダーの中で初めて国内のコロナ規制を全て撤廃した人物として知られる。デンマークでは病床逼迫などの問題も起きていない上、街の雰囲気や経済もコロナ禍以前の状態に戻っている。さらにマスクをしている人はほとんど見当たらず、お店の中も人でいっぱいである。
フレデリクセン首相は一体どのようにしてこの状態を達成したのだろうか。首相が重視したのはスピードとタイミングだった。昨年、オミクロン株の感染者が数名しかいなかった段階で、3回目の接種を加速させた。その結果として、重症者は減少した、次に重視したのがワクチン接種率である。
これが規制撤廃の大きな判断材料となった。これらに加えて、フレデリクセン首相は国民に対して丁寧でわかりやすい説明を心掛けた。規制撤廃の発表とともに政府が進める方向性を3つの時期に分けて国民にわかりやすく説明したのである。冬から春にかけて、リスクの高い層には4回目のワクチン接種を進めること。春から秋にかけては新型コロナを気にせずにイベントを自由に開催できるようにすること。秋から冬は再び感染が拡大する可能性があることなど、全てを包み隠さずに国民にはっきりと示した。
規制緩和の動きが進められている北欧の国・スウェーデンでは、新型コロナウイルス新規感染者数が1月末をピークに減少した。新規感染者が1万人に減少した段階で、政府は時短営業やイベントの人数制限など、ほぼ全ての規制を撤廃した。しかし実際には今現在でも感染者は増えており、マグダレナアンデション首相はコロナ対策を国民の自主的な判断に委ねている。驚くべきことにこうした状況下にも関わらず既にスウェーデンではハレングレン保健相が事実上のコロナ終息宣言を出している。
フランスでは昨年6月に3回目のロックダウンが解除され、今では普通に日常生活が送れる状況である。今やアパレル業界も活気を取り戻しつつあるが、マクロン大統領はワクチンパスを導入するなど、ワクチン未接種者に対してはレストランやバーなどにも入場できないよう厳しい規制をかけている。今年4月に大統領選を控えるマクロン大統領にとってはワクチン接種派の票も大事であるため、こうした政策に出ていると思われる。
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英国・エリザベス女王・新型コロナに感染(2月21日)
英国・エリザベス女王が新型コロナウイルスに感染したことが発表された。症状は軽いということだが、95歳の女王の健康を気遣う声が上がっている。
今後1週間はロンドン郊外のウィンザー城で負担の軽い公務を続けるという。
最近、感染した王室のメンバーは女王で3人目。チャールズ皇太子とカミラ夫人も最近、感染した。
インドネシア・感染拡大も水際対策緩和(2月19日)
インドネシアでは新型コロナのオミクロン株による感染が急速に拡大していて、今月16日には新たに確認された感染者が初めて6万人を超えた。
こうした中、首都ジャカルタではおとといからG20(主要20か国)の財務相中央銀行総裁会議が行われた。インドネシア政府は当初、観光地のバリ島で対面方式で開催する予定だったが世界的な感染拡大を受けて会場をジャカルタに変更したほか、対面とオンラインの両方で会議が行われた。...
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インドネシアでは新型コロナのオミクロン株による感染が急速に拡大していて、今月16日には新たに確認された感染者が初めて6万人を超えた。
こうした中、首都ジャカルタではおとといからG20(主要20か国)の財務相中央銀行総裁会議が行われた。インドネシア政府は当初、観光地のバリ島で対面方式で開催する予定だったが世界的な感染拡大を受けて会場をジャカルタに変更したほか、対面とオンラインの両方で会議が行われた。
一方、今月に入り海外からバリ島への直行便の運航が再開した。政府はワクチン接種を終えていることを条件に外国人観光客の隔離期間を短縮するなど水際対策の緩和も始めていてウイルスとの共存に向けた方針転換を進めている。
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ニューヨーク・オペラハウスの感染対策(2月17日)
米国・ニューヨークの世界的なオペラハウス・メトロポリタン歌劇場。多くの劇場で出演者が新型コロナウイルスに感染するなどして休演に追い込まれる中でも、公演を続けている。背景には厳しい感染対策と、最高の舞台を上演し続けたいという関係者の強い思いがあった。
オミクロン株が拡大する中、ワクチン追加接種を観客に義務付けた。メトロポリタン歌劇場・ピーターゲルブ総支配人は、強い決意で感染対策の徹底を行っている。スタッフにはPCR検査を週3~4回義務づけている。
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