7月31日、その日も朝方は快晴であった。8時5分過ぎに自宅を出て、市川橋を渡り江戸川区側の土手を走り、旧江戸川から新川沿いを中川に向けて走った。
蝉の声が一斉に聞こえた。場所によっては小鳥たちのさえずりも心地よく耳に入ってきた。
中川に出たところの黒い櫓のところで、土手に出ようとしたが、土手の道が繋がって無く、引き返し土手沿いの側道を走った。
水門がある所為で道が繋げないのかと想像はしたが、利用者にとっては、誠に不便なことだった。
ともあれ2週間前と同じコースを辿り、荒川の広大な河口に出た。
湾岸通りのサイクリング道路の入り口から、長く急な坂道を頑張って昇り詰め、後は坂を下った。
その橋の上から見る荒川河口の幅は、いつ見てもえらく広いものだった。
橋を渡ると、そこは「新木場」であった。右手に夢の島のこんもりした森を見ながら、時たまその森の中を走った。
辰巳の水泳競技場を過ぎると、まもなく有明テニスの森公園の中に突入した。
もう既に、30度を超える真夏の炎天下であったが、その森の中に入るとひんやりとした清涼感を感じた。
数えきれないテニスコートは、まだ使用されてないものも数多くあった。
更に湾岸線を走ると、10棟ほどの高層ビル群が目に入ってきた。
東雲から豊洲にかけてのタワーマンション群かなと思った。
真っ青な空と白い雲にその群れが綺麗な情景を作っていた。
少し走ると、左手に大観覧車が見えてきた。「あー、台場が近いな」と思った。
上空には、「ユリカモメ」が走っていた。湾岸道の右側には、広大な壁に囲まれた空間があった。「多分ここが選手村になるのだろうか」そう思った。
道の案内板には、「台場中央広場」等の表示が目に入ってきた。
「青海」や「海の博物館」と表示してある方に向かった。
「日本科学未来館」に着くと、大勢の人が6列ぐらい並列に並んで10メートル位の列を作って入場券を購入していた。
予報では、午後には雨が降るとのことだったので、その日は、そこから折り返した。
帰路では、時々ぱらつく雨に見舞われたが、ずぶ濡れにはならず、自宅までたどり着けた。時計は12時半ごろだった。
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