防衛費は１．４％の高い伸びで過去最大。東シナ海などの周辺海域の警戒監視能力強化のため、新型潜水艦１隻の建造費７２８億円を計上。今年度第３次補正予算にも、弾道ミサイル攻撃への対応などで１７０６億円の防衛費を計上しており、防衛費の拡大が続いている。これについて政府は、日本を取り巻く安全保障の環境が厳しさを増しているためだとしている。財政が厳しい中、防衛費は他の予算と同様に聖域ではなく装備効率化と有効性について徹底した検証を求めたい。

2016/12/23　NHK総合[時論公論]

来年度予算案が過去最大になったと言っても、まずまずの出来栄えと評価する見方もあるが、直前に編成された今年度補正予算案の中に公共事業や社会保障関連予算などが計１兆円以上組み込まれている。来年度予算案の体裁を整えるために、緊急性もないのに補正予算に入れたのであれば、国民を欺くことになる。景気対策ならば節度がなさ過ぎると言わざるを得ない。こうした中、結局は来年の参院選を意識した大盤振る舞いではないかと厳しく批判する声も聞かれる。先進国で最悪の財政を抱える日本はアベノミクスに失敗すれば将来世代が抱えきれない重荷を背負うことになる。

2015/12/25　NHK総合[時論公論]

原子力２０～２２％というのは４０年ルールを厳格に適用すれば２０３０年には達成できない。実際は４０年をさらに延長する必要がある。新設の原発をそこに置き換えて作るということをやらなければ無理。国民はそれを受け入れていないし、説明も受けていない。それがグラフとなって出てくること自体に非常に問題がある。

2015/08/15　NHK総合[解説スタジアムスペシャル]