【あの一言】
原発政策「積み残しの課題」“核のゴミ”と最終処分場
自民党衆議院議員・細野豪志 もう少し中間的な出口もある。それが乾式キャスクといわれる方法。現在の使用済み燃料はほとんどプールの中に入っている。プールというのも安定しているようにみえるが完全ではない。その中で古くなった発熱量の低いものについては陸上で空気にさらして置いておくという方法が世界で1つのスタンダードになってきている。数十年というよりおそらくもっと長く保管できるので中期的には極めて安定した保管方法となりえる。
2023/02/03 BSフジ[プライムニュース]
国際大学副学長・橘川武郎 トイレのないマンションというのは正しい指摘。誤解を恐れずに言えば、石油も石炭もトイレのないマンションである。つまり二酸化炭素を出しながら地球を温暖化させており、その対策もまだ確立していない。完全に出口まで出来上がってから使うと言う考え方であれば技術というのは進歩しない。最終的な解決策というのは人類全体で解決しないといけない問題。時間を稼ぐという意味では中間貯蔵がすごく大事になってくる。
2023/02/03 BSフジ[プライムニュース]
国際大学副学長・橘川武郎 欧州はある意味、非常にずるい。原子力を受け入れるフランスのような国に原子力発電所を集め、一方で原子力が嫌いなドイツのような国からは原子力をなくすと言っておきながらも国際送電線でつなぎ、(原発由来の電力を)うまく混ぜて使っている。スカンジナビアの4か国が典型的であり、ノルウェーとデンマークは最初から原発をやらないと言っている。ところがスウェーデンとフィンランドは、フランスの次ぐらいの40%もの原発依存度がある。その4か国を混ぜることによって政治的な矛盾を国ごとに表面化しないようにしている。日本には国際送電線もないし、島国なので一国の中で原発賛成、反対に分かれる。やっかいなのは強く原発賛成と言っても、強く原発反対と言っても票は減ることであり、日本の政治家で一番賢いやり方は原子力に関しては何も言わないこと。
2023/02/03 BSフジ[プライムニュース]
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