【あの一言】
<ワールドEYES>特集・中国共産党大会開幕へ・習主席批判する論文
解説委員・宮内篤志 共産党幹部を養成する「中央党校」の元教授を務めた蔡霞が先月、米国外交専門誌「フォーリンアフェアーズ」に論文を発表。論文のタイトルは「習近平の弱点」というもので、習主席が自らに権力を集中させ共産党統治の信条ともいえる集団指導体制を形骸化させてきたとして痛烈に批判している。蔡霞は習主席を批判したことで共産党の党籍をはく奪され、身の危険を感じ米国に亡命したが、こうした状況の中でも中国国内に情報源を維持しているという。そもそも集団指導体制は絶大な権力を持っていた毛沢東が文化大革命を発動し中国全土を混乱させたという反省から個人に権力が集中しないように導入されたものだが、習近平体制の最高指導部では上下関係ができている。
2022/10/05 BS1[キャッチ!世界のトップニュース]
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