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スペシャル あの一言
2024年05月05日(日)
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【あの一言】
緊迫化する朝鮮半島情勢
解説委員・出石直
北朝鮮は、対話から対決へとかじを切ったものの、全面的な衝突は避ける。今、北朝鮮は3つの大きな課題に直面しており1つ目は、新型コロナウイルスの影響で中ロの国境を閉鎖したために外から物が入らず物資が大幅に不足している。ことし9月に朝鮮労働党の創建75周年を迎えるが、軍事パレードをして最新鋭の兵器を誇示するとともに、体制の結束を図らねばならない。そのためには経済の建て直しが不可欠。もう1つは、11月に米国大統領選挙があるが、再選されるかどうか分からないトランプ大統領と今、詰めた交渉をしても意味がないと踏んでいる。少なくとも米国大統領選挙までは米国との全面衝突は避け、勝敗の行方を見極めようとしている。さらに米国と中国との対立が激しさを増していることも重要な要素。かつてのように中国やロシアも含めた安全保障理事会の常任理事国が、一致して北朝鮮に圧力をかけてくるような展開だけは何としても回避したい。勇ましい口調とは裏腹に、今は様子見の段階。
2020/06/19 NHK総合[時論公論]

解説委員・出石直
南北の融和に熱心な韓国の文在寅政権は、北朝鮮の要求をかなえようと積極的に動き、2018年9月の平壌共同宣言では南北の鉄道を連結する工事の着工、開城工業団地と金剛山観光の再開、金委員長のソウル訪問などが盛り込まれた。しかし、これらは実現しなかった。米国の顔色を見て制裁の解除もできない韓国に、北朝鮮はいらだちを強めていき、このころから北朝鮮は自力ということばを盛んに使うようになる。核を切り売りして見返りを得る対話路線に見切りをつけ、外部勢力の助けを借りず自分たちの力だけで難局を乗り切っていくという自力路線に転換した。共同連絡事務所の爆破は、そうした決意を示す、いわばパフォーマンス。宣伝ビラの配布を言いがかりに、まずは韓国を威嚇し、そして国際社会を揺さぶろうとしている。
2020/06/19 NHK総合[時論公論]

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