【あの一言】
トランプ政権・“ロシアゲート”の波紋
高橋祐介解説委員 当面の注目は、トランプ政権の閣僚に共和党議員3人が転出したことによる議会下院の補欠選挙。ウォーターゲート事件に直面したニクソン元大統領は、疑惑隠しで国民からの信頼を失い、米国史上ただひとり任期途中で辞任した不名誉な大統領。レーガン元大統領も、イラン政府に違法に武器を売却し、ニカラグア内戦の反共産ゲリラ支援に流用したイランコントラ事件で最大の危機を迎えた。レーガンは疑惑の真相解明に真摯に取り組み、責任を認めて謝罪。偉大な大統領として名を遺した。内政に行き詰ったトランプ大統領が国民の目を疑惑からそらすため、外交安全保障で思い切った強硬策に走るのではないかという心配の声もある。
2017/06/02 NHK総合[時論公論]
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