【movienews】
~外国特派員協会、他での会見を中継&アーカイブス~
4K高画質
石丸次郎 アジアプレス・インターナショナル大阪オフィス代表 Jiro Ishimaru, Chief Editor of AsiaPress, Osaka Wednesday, March 02, 2016, 15:00 - 16:00 "Current Situation in North Korea" アジアプレス石丸次郎氏は会見で、国連安保理の北朝鮮への経済制裁のもたらす効果と北朝鮮国内の人たちの今もっている思いについて語った。 最初に北朝鮮国内では外国人は自由に取材が出来ないことから、強い証拠力をもって世界に発信することと北朝鮮の中の人たちに取材をしてもらうことに留意し、中国製の携帯電話を北朝鮮国内に入れているという取材方法について説明があった。現在は10台ほどが稼働しているという。最近では通話以外にも写真や音声・メッセージを送ってくることが可能なことからスマートフォンを入れているという。 続いて2月8日に北朝鮮北部地域の30代の女性(夫は国営企業に勤務、本人はマーケットで商売をしていて生活レベルは中の上)との通話音声を公開した。この人以外にも話を聞いたが共通していたのは核とミサイルには無関心、金正恩政権は不人気、国内は恐怖が支配しているということであった。 また石丸氏は我々がニュースで見せられている北朝鮮国内の映像は金正恩氏が見せたいものだということをあらためて強調した。 経済制裁については、内容は強いものになっているが有効かどうかは中国次第(貿易の90%を占める)と述べ、中国の影響が一般社会でどれだけ強いかについて映像で紹介した。 記者との質疑応答では経済制裁のポイントについて、核・ミサイルを含む武器の材料になるものの輸出の禁止、北朝鮮から(外貨獲得につながる)物(石炭、鉄鉱石など)を買わないこと、金融制裁の3つを挙げた。 さらに北朝鮮は計画経済がほとんど崩壊し市場経済が発達してきているので、この部分に経済制裁の影響が出て不景気とインフレになる可能性を指摘し、イランのような状況になるのではないかと述べた。 また質問に答えて取材の難しさや工夫についての説明があり会見は終了した。 |