フィリピン政府はこれまで、3月初めから長きにわたり南シナ海に留まっている200隻余りの中国大漁船団に対して、直ちに退去するよう繰り返し求めてきた。しかし、一向に立ち去る気配がないため、戦闘機を派遣して警戒を強めている。
3月28日付
『ロイター通信』:「フィリピン、南シナ海に停泊している中国大船団を警戒して戦闘機を派遣」
フィリピン政府はこれまで、3月初めから南シナ海のフィリピン沖に留まっている200隻余りの中国大漁船団に対して、直ちに退去するよう繰り返し求めてきている。
しかし、一向に立ち去る気配がないため、フィリピン国防省は3月27日、小型戦闘機を同海域に派遣して警戒に当たっていると発表した。...
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3月28日付
『ロイター通信』:「フィリピン、南シナ海に停泊している中国大船団を警戒して戦闘機を派遣」
フィリピン政府はこれまで、3月初めから南シナ海のフィリピン沖に留まっている200隻余りの中国大漁船団に対して、直ちに退去するよう繰り返し求めてきている。
しかし、一向に立ち去る気配がないため、フィリピン国防省は3月27日、小型戦闘機を同海域に派遣して警戒に当たっていると発表した。
同省によると、大船団が停泊しているのは、フィリピンから200海里(約370キロメートル)の排他的経済水域(EEZ)内のホイットサン礁周辺であり、かつ、武装した民兵が乗船しているとみられ、フィリピンに対して明らかに“大船団によって威嚇”してきているとする。
デルフィン・ロレンザーナ国防相(72歳)は声明で、“小型戦闘機を毎日同海域に派遣して警戒させているだけでなく、統治権を犯されないよう海軍が前面に出ていることを示し、かつ、フィリピン漁船を擁護する対応を取っている”と言及した。
また、フィリピン大統領府報道官は先週、ロドリゴ・ドゥテルテ大統領(76歳)が駐フィリピン黄西蓮中国大使(ホアン・シーリアン、54歳)に対して、2016年の仲裁裁定によってフィリピンの領有権が認められている旨明確に伝えたと発表している。
ただ、中国大使館は、中国船団は同海域で荒天のため避難して停泊しているだけだとし、かつ、民兵は乗船していないとのコメントを出している。
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