英ウィリアム王子の王立財団は8日、史上最も権威のある環境賞「アースショット賞」を創設したと発表した。2021年秋に環境問題解決のために顕著な活躍をした人や団体などが表彰される。
『ロイター』によると、アースショット賞は、今後10年間、自然の保護と回復、空気の清浄化、海の回復、廃棄物の削減、気候変動の5つの分野で、それぞれ毎年100万ポンド(約1億3700万円)の賞を授与する。来年秋に行われる第1回授賞式に先立ち、11月1日に候補者の募集が開始される。
エリザベス女王の孫であり、王位継承権を持つウィリアム王子は、環境の保護と回復を支援するために、今後10年の間の変化が重要であると述べた。...
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『ロイター』によると、アースショット賞は、今後10年間、自然の保護と回復、空気の清浄化、海の回復、廃棄物の削減、気候変動の5つの分野で、それぞれ毎年100万ポンド(約1億3700万円)の賞を授与する。来年秋に行われる第1回授賞式に先立ち、11月1日に候補者の募集が開始される。
エリザベス女王の孫であり、王位継承権を持つウィリアム王子は、環境の保護と回復を支援するために、今後10年の間の変化が重要であると述べた。そして「楽観主義に基づく緊急性が行動を生み出すと思う。アースショット賞は、その楽観主義と緊急性を活かして世界最大の環境問題の解決策を見つけることを目的としている」と語っている。
この賞はジョン・F・ケネディ米大統領のアポロ計画における「ムーンショット」からヒントを得たもので、野心的で画期的な目標を意味する。同賞は2030年までに世界の環境問題に少なくとも50の解決策を提供する。
アースショット賞委員会は、環境、慈善活動、ビジネス、スポーツ、エンターテイメントの世界からのメンバーで構成される予定だという。
『ルフィガロ』によると、2021年秋にロンドンで開催される授賞式を皮切りに、毎年、世界各国の都市で開催される式典で受賞者が発表される。11月より、世界中の100以上のパートナーから推薦が提出される。
審査員には、ウィリアム王子のほか、ヨルダンのラニア女王からオーストラリアの女優ケイト・ブランシェット、イギリスの動物・植物学者デビッド・アッテンボロー、コロンビアの歌手シャキーラ、気候変動枠組条約の第4代事務局長クリスティーナ・フィゲレスなど、多くの著名人が名を連ねる予定だという。
賞は、世界中の人の生活条件、特に気候変動に最もさらされているコミュニティに改善をもたらすような、気候危機に対する「実行可能な解決策」を提案した個人(活動家、科学者、経済学者など)だけでなく、企業、組織、政府、都市、さらには国にも授与される。
ウィリアム王子は、「世界最大の環境問題のいくつかを解決し、取り組んでいくために、最高の頭脳と最高の解決策を活かしていき、その力を結集させる」ことを目的としているとコメントしている。
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