フランスでは新型肺炎の感染拡大が続いている。24時間で新たに1万6096人の新規感染者が確認された。カステックス首相は「対策を講じなければ」ロックダウンが再度必要になる可能性もあると示唆した。
『フランス24』によると、フランスの保健省は24日、24時間で16,096件の新規感染者を記録し、52人が死亡したと発表した。検査の陽性率は、先週は5.4%だったが、23日は6.2%、24日は6.5%と上昇している。病院では直近7日間のうちに、集中治療の重症患者718人を含む4,258人の新しい患者が受け入れられた。
公衆衛生局が毎週行っている定期報告によると、「集中治療室の入院指数が増加」しており、「65歳以上の年齢層における新型肺炎の感染」が増加している。...
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『フランス24』によると、フランスの保健省は24日、24時間で16,096件の新規感染者を記録し、52人が死亡したと発表した。検査の陽性率は、先週は5.4%だったが、23日は6.2%、24日は6.5%と上昇している。病院では直近7日間のうちに、集中治療の重症患者718人を含む4,258人の新しい患者が受け入れられた。
公衆衛生局が毎週行っている定期報告によると、「集中治療室の入院指数が増加」しており、「65歳以上の年齢層における新型肺炎の感染」が増加している。同局は、検査能力が飽和状態にあるため、新規感染者数やクラスター発生数が過小評価されている可能性もあると指摘している。
カステックス首相は24日、3月のロックダウンのような外出禁止令は希望していないものの、「国民は慎重にならなければならない。対策をとらなければ、春に近い状況に陥る可能性がある」と警告した。
前日の23日には最も感染が拡がっている都市や地域で感染防止対策として、レストランやバーなどの閉鎖、10人以上の集会の禁止など、新たな規制が発令されている。感染状況により、再度、外出禁止令を出す可能性もありうることも示唆した。感染拡大は「フランス全土で非常に懸念される」状況だが「特に大都市で深刻だ」と主張し、今回の新たな規制を正当化した。
『レゼコー』によると、新型肺炎の発生率はパリ地域圏で最も高く、医療側の受け入れ体制も再びひっ迫した状況に近づいているという。前の週は新規感染者460人が入院したが、この一週間は1000人近くの新規感染者が入院している。
べラン保健相は「驚くべきことに、新型肺炎の入院患者約2,000人のうち、305人が集中治療室に入っている。1週間前は、集中治療室の18%が使用されていたのに対し、現在は27%が埋まっている」と主張した。パリ地域圏では最大警戒レベルの「30%」はすぐに越えてしまう勢いとなっている。
保健相はまた「1週間前は1日あたり15人前後が集中治療室に受け入れられていた。今週に入り、1日あたり50人近くの新規の重症患者が入ってきている。パリ地域圏で2週間ごとに集中治療の患者数が倍増する場合、10月10日頃には集中治療室の40%が使用され、10月25日頃(700人)には60%、11月11日頃(1,000人)には85%が使われることになる」と説明している。
パリ公立病院連合は26日の週末から一部の手術を延期し、部屋を空けると発表している。しかし、フランス政府が飲食店の営業時間を短縮するなどの措置を発表したことで、感染が20%減少すると予想している。 アメリカの研究によると、バーを利用すると、感染のリスクが3または4倍に上がり、レストランを利用すると2倍に増加する。今回の新しい規制は15日間の間施行される。
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