26日に行われた中国外交部の定例記者会館で、耿爽報道官は25日に行われたG7外相会議で米国のポンペオ国務長官が、新型コロナウィルスを「武漢ウィルス」とよび、中国が偽情報を流している、と発言したことに対し次のように非難した。
中国は新型コロナウィルスが発生して以来、全面的で、徹底的な、厳格な措置をとり、世界のコロナウィルスとの闘いに大きな貢献をしてきた。中国は終始情報を公開し、G7を含む各国や国際機関に情報を提供してきた。米国は自国の惨状から国民の目をそらさせ、矛盾を中国に転嫁しようとしている、として米国を非難した。
G7外相会議では、ポンペオ国務長官が中国非難を撤回しなかったことなどから、共同声明を出すことができなかった。...
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中国は新型コロナウィルスが発生して以来、全面的で、徹底的な、厳格な措置をとり、世界のコロナウィルスとの闘いに大きな貢献をしてきた。中国は終始情報を公開し、G7を含む各国や国際機関に情報を提供してきた。米国は自国の惨状から国民の目をそらさせ、矛盾を中国に転嫁しようとしている、として米国を非難した。
G7外相会議では、ポンペオ国務長官が中国非難を撤回しなかったことなどから、共同声明を出すことができなかった。
一方26日にはG20の首脳会議がテレビ会議で行われ、感染症対策の強化や世界経済の立て直しについて協力していくことで合意した。
ただし27日の『人民日報』は、G20で習近平主席が新型コロナウィルスとの闘いについての重要演説を行った、との記事を1面トップで大々的に掲載している。
果たして中国のコロナウィルスの現状はどうなのか。もし封じ込めに成功したのであれば、延期されている全国人民代表大会の日程がそろそろ発表されてもいいのではないかと思われるが、地方の人民代表大会のニュースも含め、情報が出てこない。もちろん現状ではまだ輸入型(国外からの入国者)の感染者がいるので、油断できないということなのだろうが、中国の「貢献」をたからかに言うにしては、足許がおぼつかない。
一方中国はイタリア、チェコを含めた89か国、4国際機関に新型コロナウィルス関連の援助を行っているという。
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