カルロス・ゴーン被告は、逃亡先のレバノンにおいて、昨年末の日本からの逃亡劇を含む波乱万丈の半生の映画化につき、米ハリウッドの大物代理人を起用して前向きに話を進めている模様である。一方、結果として元会長に後ろ足で砂を掛けられた日産自動車は、パートナーの三菱自動車とともに、オランダ在の両社合弁会社から同被告が不正に取得した8億円余りを返還するようオランダの裁判所に訴えている。
2月11日付米
『CNBCニュース』:「ゴーン氏、自身の半生の映画化、テレビドラマ化実現のため大物代理人マイケル・オービッツ氏を起用」
『ブルームバーグ』は2月10日、日産自動車元会長のカルロス・ゴーン氏が、大手タレント・エイジェンシー“クリエイティブ・アーティスツ・エイジェンシー”創業者で、ウォルト・ディズニー元社長のマイケル・オービッツ氏を代理人に雇う予定だと報じた。
同ニュース報道によると、同氏は、昨年末の日本からのハリウッド映画ばりの逃亡劇を含めた半生の映画化、あるいはテレビドラマ化について具体化するため、オービッツ氏を起用する意向だという。...
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2月11日付米
『CNBCニュース』:「ゴーン氏、自身の半生の映画化、テレビドラマ化実現のため大物代理人マイケル・オービッツ氏を起用」
『ブルームバーグ』は2月10日、日産自動車元会長のカルロス・ゴーン氏が、大手タレント・エイジェンシー“クリエイティブ・アーティスツ・エイジェンシー”創業者で、ウォルト・ディズニー元社長のマイケル・オービッツ氏を代理人に雇う予定だと報じた。
同ニュース報道によると、同氏は、昨年末の日本からのハリウッド映画ばりの逃亡劇を含めた半生の映画化、あるいはテレビドラマ化について具体化するため、オービッツ氏を起用する意向だという。
ゴーン氏はレバノンに逃亡後、同氏に掛けられた全ての容疑を断固として否定しており、また、日本から逃亡したことについては、公平な裁判を受けるため、“不公正な司法”から逃れる必要があったと強調している。
なお、同ニュース報道によると、ゴーン氏は、逃亡を実行するため、保釈金1,400万ドル(15億円)を放棄したばかりか、逃亡幇助のために起用した策謀者に1,500万ドル(約16億5千万円)を支払ったという。
一方、同日付英国『ジ・インディペンデント』紙:「訴状によると、カルロス・ゴーン氏は報酬減額に応じた後に密かに620万ポンドを取得」
オランダ法人の日産・三菱合弁会社は2月10日、同社元代表だったカルロス・ゴーン氏が、日産・三菱両社が反対したにも拘らず、両社の取締役会に内緒で620万ポンド(800万ドル、約8億8千万円)の報酬を同合弁会社から不正に取得していたとする訴状をアムステルダム裁判所に提出した。
同合弁会社代理人のイールコ・ミアディンク弁護士は、同氏が2017年4月に日産の代表取締役を退くときに報酬減額に同意していたにも拘らず、その減少分を同合弁会社からの報酬分に付け替えていたとする。
更に、同弁護士によると、同氏は2018年度にフランスに支払うべき個人所得税49万8千ユーロ(42万1千ポンド、約5,980万円)を同合弁会社に付け替えたばかりか、オランダの所得税率が上昇する2019年度の報酬について、増税適用を逃れるため前年度に“先払い”させていたという。
一方、同氏の代理人のローランド・デ・モル弁護士は、同氏は日産の代表取締役退任後も、非常に重要な役割を担っており、多額であるとの主張に反論はしないが、当然の報酬であると主張している。
なお、同氏の弁護団は、日産や同合弁会社による同氏の代表解任は“違法”だと反訴している。
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