フランスでは、原子力発電依存の減少は、地道に進んでいる。1978年から稼働している、フランスで最も古いフェッセンアイム原子力発電所の2つの原子炉が、2月と6月に相次いで停止されることになっている。原子炉数は計58基から56基、原子力発電所数は計19か所から計18か所に減少する。
EDFによる今回の2035年までの原子炉停止計画は、政府フランス政府が2019年から2028年に10年間の長期エネルギー供給計画の検討会議を開催しようとする矢先に発表された。...
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フランスでは、原子力発電依存の減少は、地道に進んでいる。1978年から稼働している、フランスで最も古いフェッセンアイム原子力発電所の2つの原子炉が、2月と6月に相次いで停止されることになっている。原子炉数は計58基から56基、原子力発電所数は計19か所から計18か所に減少する。
EDFによる今回の2035年までの原子炉停止計画は、政府フランス政府が2019年から2028年に10年間の長期エネルギー供給計画の検討会議を開催しようとする矢先に発表された。
EDFの原子炉停止計画の目標は、電力の原子力発電依存度を現状70%から、2035年には50%に減少することにある。
フランスとしては、エネルギーを他の国に依存しないエネルギー立国を維持することにこだわっているので、あくまでも将来にわたり原子炉からの発電を電力生産の根幹に据えている。
また、フランス政府は、原子炉の減少に伴う電力不足を補うために、再生可能エネルギーの割合を増加することを計画している。
なお、エコロジー関係省では、バイオガスや海上風力発電量を40%増加するため、18億ユーロ(=約2200億円)の追加予算を組むことを発表した。
一方、日本の原子力発電所は、2011年3月の東日本大震災以降、全炉を停止して安全基準の見直しが行われ、その後、順次再稼動されている。廃炉を除けば、36基の原子炉が稼動可能で、現在、9基が稼働または点検中とのことである。
なお、日本ではすでに稼働許可されている原子炉は6基あり、近々、計15基の原子炉が稼働状態になるものと期待されている。
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