【Globali】
エアバス、A350-1000航空機で自動離陸テストに成功(2020/01/17)
ヨーロッパの航空宇宙機器開発製造会社のエアバスは、昨年12月18日にオートパイロットによる自動離陸テストを実施し、成功したと発表した。
『20minutes.fr』の報道によると、先月18日フランスのトゥールーズ・ブラニャック空港にてテストパイロット2名を乗せたA350-1000型飛行試験機は、視界不良時にも安全に滑走路上まで誘導する既存地上設備の計器進入システムには頼らず、機体に直接搭載された画像認識技術を用いて自動離陸することに成功したという。
エアバスにとって初めての試みだった今回の離陸テストは、4時間半の間に自動運転モードで8回行われたという。...
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『20minutes.fr』の報道によると、先月18日フランスのトゥールーズ・ブラニャック空港にてテストパイロット2名を乗せたA350-1000型飛行試験機は、視界不良時にも安全に滑走路上まで誘導する既存地上設備の計器進入システムには頼らず、機体に直接搭載された画像認識技術を用いて自動離陸することに成功したという。
エアバスにとって初めての試みだった今回の離陸テストは、4時間半の間に自動運転モードで8回行われたという。パイロットはスラストレバーを離陸位置に設定し、あとは自動運転を監視し手動操縦はしなかった。
『レゼコー』によると、パイロットの1人であるヤン・ボーフィル機長は「機体は自動的に移動し始め、中心線を維持しながら、正確な速度で、加速し始めた。機首は、予定通りの離陸姿勢まで自動的に持ち上がり、数秒後、私たちは空中にいた。」と話している。
自動操縦は航空業界での主要なトレンドになっているように思われるが、今回の自動離陸システムがすぐに旅客機に導入されるという予定はない。
今回の実験は、将来の「空飛ぶタクシー」に必要な技術の開発をまずは目指しているATTOL(「自動タクシー、離陸および着陸」)研究プログラムの一環として行われているからだ。このプロジェクトの次の段階は、今年半ばに予定されている自動着陸と駐機場までの自動移動のテストだという。
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