香港で続く反政府デモでは、大学までも警察とデモ隊の衝突の場と化している。香港の8つの公立大学で留学生は 5分の1を占めており、交通機関やキャンパスが閉鎖され講義が中止されるなど、帰国を余儀なくされる留学生もいるという。
11月13日付
『Yahooニュース』(AP通信引用)は「暴動悪化で、香港を去る中国などからの外国人留学生」との見出しで以下のように報道している。
中国本土や台湾からの留学生は香港を後にし、北欧出身の学生らは帰国要請が出ている。反政府デモが5ヶ月続き、大学も騒動の舞台となっている。水上警察は、警察との衝突後にバリケードされたままの香港中文大学の学生のためボートを用意。デモ隊は反中国の姿勢を貫き、過激派は、中国銀行の支店や、経営者が中国政府を支援する新華社通信やレストランチェーンを激しく非難、電車やビジネス街を占拠し、大学にも立て込んだ。...
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11月13日付
『Yahooニュース』(AP通信引用)は「暴動悪化で、香港を去る中国などからの外国人留学生」との見出しで以下のように報道している。
中国本土や台湾からの留学生は香港を後にし、北欧出身の学生らは帰国要請が出ている。反政府デモが5ヶ月続き、大学も騒動の舞台となっている。水上警察は、警察との衝突後にバリケードされたままの香港中文大学の学生のためボートを用意。デモ隊は反中国の姿勢を貫き、過激派は、中国銀行の支店や、経営者が中国政府を支援する新華社通信やレストランチェーンを激しく非難、電車やビジネス街を占拠し、大学にも立て込んだ。
デンマーク工科大学は36人の学生に帰国勧告を行い、火をつけるとの理由で寮からの退去を命じられた学生もいる。スウェーデンの王立工科大学も香港に住む学生26人に帰国を勧告。
北京イブニングニュースによると、中国本土の学生が「デモ隊が寮に侵入し、壁にスプレーで落書きしドアを叩かれる」としている。中国メディアによると、多くの人は、十数のホテルやシンセンなどの周辺都市のホテルに一週間無料滞在できるプログラムを利用しているという。このサービスは2013年、技術ハブでの就職を目指す新卒生向けに始まったもの。香港公共放送RTHKによると、台湾は帰国する126人の学生の飛行機チケットを手配したという。交通機関はデモ隊が投げ入れた瓦礫など線路が使えず、車両も壊され今も閉鎖されている。大学の講義は中断したまま。香港バプテスト大学は、残り2週間の今学期は、中国本土生にも対応し、講義やテストをオンラインで行うと通知。
教育局は、安全確保を理由に小学校と中学校の授業を一時中断すると発表。学生は自宅待機し、違法活動への参加は禁止するとしている。マスクをした多くのデモ参加者は高校や大学生と見られている。警察によると、デモ発生以来、逮捕者4000人以上に上り、その4割は学生だという。
同日付香港『サウスチャイナ・モーニングポスト』は「滞在か帰国か?デモが泥沼化する香港で荷物をまとめる留学生」との見出しで以下のように報道している。
香港留学生の間では香港を出るか、留まるかが目下の話題だという。香港の8つの公立大学には1.8万人の留学生がいる。50を超える国と地域からきており、 5分の1を占める。香港水上警察は香港中文大学の本土の学生の退去のために船を出し支援した。セントエドワード大学やサウスカロライナ大学を含む複数の大学が、帰国を促している。
台湾の教育省によると、41人の香港中文大学の台湾人留学生が既に自費で帰国したという。スェーデンからの留学生は、数人の友人が既に帰国、家族の心配に加え、保険会社が補償を取り消すと脅してきたためだという。キャンパスを閉鎖した大学では、殆どの食堂も閉まっており、食事はインスタントやコンビニで済ませるのだという。
香港のシンガポール領事館は、状況を注視しているとし、インドネシア領事館は、学生に対し安全確保や、法規の順守を呼びかけているという。日本領事館は、全滞在邦人に対し、デモを避け、デモ隊の撮影を控えるよう警告する文書を公表している。
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