シベリア虎と雄山羊は、自然界では捕食動物と獲物の関係にあり、各々が仲良く生活することは全く「奇跡」と言われていた。
雄山羊の名はティム―ル、シベリア虎の名はアムールで、最初の出会いは、2015年末、ティム―ルはアムールの餌としてあてがわれたはずだった。ところが、予想に反して、2匹の動物の間に親交が芽生えて、一緒に暮らし始めた。
4年前、ティム―ルは5才で、虎の檻に餌として入れられた時に何の恐れも示さなかった勇気に、虎は驚いた様子だったという。...
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シベリア虎と雄山羊は、自然界では捕食動物と獲物の関係にあり、各々が仲良く生活することは全く「奇跡」と言われていた。
雄山羊の名はティム―ル、シベリア虎の名はアムールで、最初の出会いは、2015年末、ティム―ルはアムールの餌としてあてがわれたはずだった。ところが、予想に反して、2匹の動物の間に親交が芽生えて、一緒に暮らし始めた。
4年前、ティム―ルは5才で、虎の檻に餌として入れられた時に何の恐れも示さなかった勇気に、虎は驚いた様子だったという。
飼育係たちの話では、その後、ティム―ルとアムールは、一緒に行動するようになり、一緒に餌を食べ、一緒に散歩し、一緒に寝るようになったという。虎は雄山羊に狩りの仕方まで教えたという。
しかし、雄山羊の虎へのからかいが頻繁になるにつれて2匹の関係は悪くなり、2016年にアムールは、ティム―ルに踏みつけられた後、ティム―ルを丘の上からけり落とした。
この出来事でティム―ルは怪我を負い、治療のため9000km離れたモスクワでアムールから分かれて生活することになり、元気を無くしていたという。
飼育係によると、雄山羊のティム―ルの死因は、シベリア虎のアムールとの乱闘による怪我によるものと診断された。
ティム―ルの死亡のニュースの後、多くのロシア人はSNSを通じ、勇敢で、シベリア虎と友達にまでなった雄山羊に対して哀悼の意を表わした。
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