米バージニア州の高校で昨年、キリスト教徒でフランス人の教師が、トランスジェンダーの生徒を、生徒が希望する性で呼ぶのを拒んだとして懲戒免職となった。先月、教師は反LGBT団体の支援を受け、高校を相手取り訴訟を起した。
10月1日付米国
『ワシントン・イグザミナー』は「キリスト教徒の教師が、トランスジェンダーの生徒の希望の性別で呼ばなかったことで解雇され、学校を訴える」との見出しで以下のように報道している。
バージニアの高校でフランス人の教師が、トランスジェンダーの生徒の希望の性別呼称を使用するのを拒んだとの理由で解雇された。その後同高校理事を相手取り訴訟を起した。
教師を支援する「同盟防衛の自由(LGBT反対の非営利組織)」によると、バージニア州ウィリアムバーグにあるウェストポイント高校の教師だった、ピーター・ブレイミング元教師の生徒の一人が、昨年度の学年末9月にかけて自分を男性 だと認識し始めた。...
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10月1日付米国
『ワシントン・イグザミナー』は「キリスト教徒の教師が、トランスジェンダーの生徒の希望の性別で呼ばなかったことで解雇され、学校を訴える」との見出しで以下のように報道している。
バージニアの高校でフランス人の教師が、トランスジェンダーの生徒の希望の性別呼称を使用するのを拒んだとの理由で解雇された。その後同高校理事を相手取り訴訟を起した。
教師を支援する「同盟防衛の自由(LGBT反対の非営利組織)」によると、バージニア州ウィリアムバーグにあるウェストポイント高校の教師だった、ピーター・ブレイミング元教師の生徒の一人が、昨年度の学年末9月にかけて自分を男性 だと認識し始めた。ブレイミングは(彼の主張によると)生徒への配慮に努力していたのだが、学校側は昨年12月同氏を宗教的理由により生徒が希望する男性呼称で呼ばなかったことにより解雇処分としたという。
ブレイミングは生徒本人とその母親、カウンセラーらと新学年が始まる前に面談し生徒を男性として呼んでおり、一度もわざと女性として呼んだことはない。学級内では生徒を通常下の名前で呼ぶ。最初の数週間は問題は起きなかったが、10月以降、他の生徒がいない場所で生徒を女性で呼ぶことがあったと生徒が主張。再度面談をし、両親との電話では、“教室内では女性で呼びません”と伝え、両親は“宗教抜きに男性で呼ぶように”希望した。
副校長との面談では、解剖学的にみたヒトや、生物学的に定まった性(好みで変えられない)への宗教的信念に基づき、生徒を女性で呼ぶのは自分の信仰に反するとの主張を口にし、学校のポリシーと相反する場合、個人的信仰は学校には持ち込めないと言われていた。
その面談の数週間後のクラスで、バーチャルリアリティゴーグルを使うアクティビティを指導していた。当該生徒が壁にぶつかりそうになった時、「彼女が壁にぶつからないように注意してくれ!」と口走ってしまった。授業後生徒は「先生の宗教があるのでしょうが、私を尊重してください」と言ったという。彼は謝罪し、その件について学校長に報告をした。こうして状況が二転三転し、一か月後には学校理事会議で懲戒免職が決まったのである。
これに抗議を示し、学校をボイコットする生徒もいた。40代で妻子もあるブレイミングを支援するクラウドファンディングも立ち上げられ、寄付金は5万ドルに達した。
同盟防衛の自由は、「問題は、性の呼び方に留まらず、学校のカリキュラムに関連しないところで、組織が教師に人の真理に関わる思想を強要できるのか」だとする。
同日付米国『CBN』は「バージニアの教師がトランスジェンダーの生徒を“he”と呼ぶのを拒んで解雇された学校を訴える」との見出しで以下のように報道している。
バージニア州の教師が、契約不履行と憲法上の権利違反で学校側を訴えた。今年9月末日、同盟防衛の自由(ADF)」が支援する教師が訴状を提出。フランス人教師はキリスト教的信条に逆らうのを拒んだ。9学年の女性として生まれたトランスジェンダーの生徒を、生徒が希望する“He”を付けて呼ぶことに反発したのだ。同教師は、生徒がいる前で男性性で呼ぶだけでなく、生徒がいない場でもそう呼ぶように言われたという。男性呼称で呼び、これを拒否していると見されれば解雇処分とする、との書面通達も渡されたという。学校理事が出席する4時間のヒアリングが行われ、全会一致で教師の懲戒処分が決定した。
そして今年9月末日、同盟防衛の自由(ADF)」が支援する教師が訴状を提出した。ADF顧問弁護士は「これは性呼称の問題に留まらず、呼称そのものの意味を問うものである。誰も雇用のために中核的信条を曲げさせられてはならない」とする。
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