8月23日付米
『ロイター通信』:「ベトナム、新たな同盟を結んだ豪州とともに南シナ海における中国横暴に対抗」
今年初め、新たな“戦略的パートナーシップ協定”を結んだベトナムと豪州両政府は8月23日、南シナ海のベトナムEEZ内で勝手な探査活動を続ける中国に対して、共同で非難する声明を発表した。
就任後初めてベトナムを訪れたスコット・モリソン首相と、グエン・スアン・フック首相がハノイで会談した後、共同記者会見の場で表明したものである。...
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8月23日付米
『ロイター通信』:「ベトナム、新たな同盟を結んだ豪州とともに南シナ海における中国横暴に対抗」
今年初め、新たな“戦略的パートナーシップ協定”を結んだベトナムと豪州両政府は8月23日、南シナ海のベトナムEEZ内で勝手な探査活動を続ける中国に対して、共同で非難する声明を発表した。
就任後初めてベトナムを訪れたスコット・モリソン首相と、グエン・スアン・フック首相がハノイで会談した後、共同記者会見の場で表明したものである。
ウェブ上の“船舶位置情報”によると、中国の石油資源探査船“海洋地質(ハイヤン・ジーチ)8号”が、少なくとも7隻の中国船を伴って、南シナ海南沙(スプラトリー)諸島内のバンガード堆(同海域南端)周辺で探査を継続しているという。
同情報によると、少なくとも2隻のベトナム海軍フリゲート艦がそれらの中国船を追尾している。
また、米国政府も8月22日、中国船がベトナムの石油・天然ガス資源開発を妨害していることに深い懸念を抱いているとした上で、ベトナム他の南シナ海周辺国による資源開発を阻害するような行為は慎むべきだと表明している。
8月22日付ベトナム『ラジオ・フリー・アジア(米議会出資の短波ラジオ放送)』:「ベトナム政府、再びベトナム領海内に戻ってきた中国探査船に退去を要求」
ベトナム外務省のレー・ティー・トゥー・ハン報道官は8月22日、先週(8月12日の週)から再び南シナ海のベトナムEEZ内のバンガード堆周辺に戻ってきて、探査活動を続ける中国船“海洋地質8号”及び随行船に対して、ベトナム主権を脅かさないよう、直ちに退去することを求めると表明した。
同探査船は、7月に12日余り同海域での石油資源探査を勝手に実施し、8月7日に一旦はファイアリー・クロス礁(バンガード堆の北東で、中国は人工島建設)に退いていたが、先週になって舞い戻ってきた。
同報道官は、今回の中国側活動に対して、ベトナム海軍艦艇による主権擁護の行動の他、国連安全保障理事会や国際裁判所に提訴することも辞さないとしている。
一方、これに先立つ8月19日、中国外交部(省に相当)の耿爽(ガァン・シゥアン)報道官は、“海洋地質8号”は中国主権内で通常の探査活動をしているとした上で、周辺国は余計な口を挟まないよう求めると表明している。
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