クイーンズランド州警察の発表によると、仏のTVスタッフの7人のうちの4人が、アボット・ポイントの炭鉱、石炭積出し駅の線路に立ち入ったという理由で尋問を行い、取り調べを行った。
仏のTVスタッフの1人、ウーゴ・クレモン記者によると、「フランス2TV」の海洋環境保全に関するドキュメント番組の取材のため、アボット・ポイント石炭積出し駅を囲んでいるデモ隊を撮影していたところ、当局の取り調べを受けたと説明している。...
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クイーンズランド州警察の発表によると、仏のTVスタッフの7人のうちの4人が、アボット・ポイントの炭鉱、石炭積出し駅の線路に立ち入ったという理由で尋問を行い、取り調べを行った。
仏のTVスタッフの1人、ウーゴ・クレモン記者によると、「フランス2TV」の海洋環境保全に関するドキュメント番組の取材のため、アボット・ポイント石炭積出し駅を囲んでいるデモ隊を撮影していたところ、当局の取り調べを受けたと説明している。
ウーゴ・クレモン記者は、当局による拘束が解けた後のインタビューで、TVスタッフとしては、本来の取材を行っていて、公共の場での撮影に限っており、鉄道の線路内など、許可のない場所への侵入行為は何ら行っていないと語った。l
なお、オーストラリア放送局は、ウーゴ・クレモン記者を含めた仏のTVスタッフに対して、9月3日にクイーンズランド州裁判所への出廷命令が出されたと報道している。
ところで、アボット・ポイントの炭鉱は、インド資本のアダ二グループが開発している、カ―ミカエル鉱山(800-1000万トン/年の石炭生産)で、同時に鉱山からアボット・ポイントの石炭積出港までの320㎞の距離を結ぶ石炭輸送用の鉄道の敷設も計画している。
オーストラリアの環境保護団体は、炭鉱開発計画が石炭積出港近くにある、グレート・バリア・リーフサンゴ礁への海洋汚染を危惧して反対運動を起こしている。
仏のTVスタッフの今回の取材したデモも、炭鉱開発計画の反対運動の一環であった。
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