イスラエル政府は21日、今週湾岸アラブ諸国からのジャーナリスト6名の訪問団を受け入れることを発表した。正式な国交のない諸国とも関係改善を目指している中で行われるもので、イラクとサウジアラビアからは初めての受け入れとなる。
『AFP通信』や地元イスラエルのメディアなどが報じたところによると、湾岸アラブ諸国のジャーナリストらは、エルサレム、テルアビブ、ハイファ、ナザレなどの都市を訪問し、イスラエルの政府当局者やクネセト(国会)議員、学識経験者らと面会する。
イスラエル外務省は声明で、訪問団はエルサレムのナチス・ドイツによるユダヤ人大虐殺の犠牲者を追悼するためのホロコースト記念館「ヤド・ヴァシェム」や、国会、聖地などを訪問、取材すると説明した。...
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『AFP通信』や地元イスラエルのメディアなどが報じたところによると、湾岸アラブ諸国のジャーナリストらは、エルサレム、テルアビブ、ハイファ、ナザレなどの都市を訪問し、イスラエルの政府当局者やクネセト(国会)議員、学識経験者らと面会する。
イスラエル外務省は声明で、訪問団はエルサレムのナチス・ドイツによるユダヤ人大虐殺の犠牲者を追悼するためのホロコースト記念館「ヤド・ヴァシェム」や、国会、聖地などを訪問、取材すると説明した。
同外務省は、訪問団には外交関係のない国のジャーナリストも含まれており、イスラエルの外交問題や地政学的問題に関する立場を説明し、多彩なイスラエルの社会をそのまま見てもらいたいとしている。
現在湾岸アラブ諸国では、ヨルダンとエジプトだけがイスラエルと国交があり、ヨルダンのジャーナリストも参加するという。訪問団は既に到着しているが、各自の氏名や所属メディアなどは、帰国後にトラブルに遭う可能性があるとして、明らかにされていない。
湾岸アラブ諸国は、パレスチナを占領し続けるイスラエルを国家として正式に承認することには抵抗を示してきたが、最近では、主にイランをめぐる共通の懸念により、イスラエルとの関係が改善している。
6月下旬にバーレーンで行われた米国主導のイスラエル・パレスチナ和平に関する経済会議を取材するため、イスラエルのジャーナリスト6名がバーレーンを初めて訪問し、会議への参加を許され、雪解けの兆候が見られていた。但し、トランプ米政権による一連の反パレスチナ的な政策を理由に、パレスチナ自治政府は同会議をボイコットした。
イスラエルのカッツ外相は18日、米ワシントンを先週訪問した際に、バーレーンの外相と米国務省で初めて公式に会談したことを明らかにした。カッツ氏はまた、国連の気候変動会議に参加するために最近アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビを訪問し、国連のグテーレス事務総長のほか、あるUAEの政府高官とも面会している。
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