エチオピア航空302便の2019年3月の墜落事故で、搭乗していた乗客、乗員の全員157人が死亡した。2018年10月にライオン・エアのボーイング737MAX機が同様の状況でインドネシア沖に墜落し189人が死亡した事故に次ぐものだ。
ライオン・エア機墜落事故では、数十家族がボーイング社を提訴しており、エチオピアの首都アジスアベバ付近で発生したエチオピア航空機墜落事故でも数件の訴訟が提起されている。...
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エチオピア航空302便の2019年3月の墜落事故で、搭乗していた乗客、乗員の全員157人が死亡した。2018年10月にライオン・エアのボーイング737MAX機が同様の状況でインドネシア沖に墜落し189人が死亡した事故に次ぐものだ。
ライオン・エア機墜落事故では、数十家族がボーイング社を提訴しており、エチオピアの首都アジスアベバ付近で発生したエチオピア航空機墜落事故でも数件の訴訟が提起されている。同事故を契機に多くの航空会社がボーイング737 MAX機の運航を中止している。
ナデージュ・デュボア=シー氏の訴訟をシカゴの米連邦地裁に提訴したと弁護士が火曜日語った。デュボア=シー氏の夫ジョナタン・シー氏はスウェーデンとケニアの市民権を持ち、タマリンドグループの最高経営責任者だった。
月曜日提出された訴状では、誤ったセンサーデータによって、失速を防ぐために繰り返し機種を下げるという737MAX機のソフトウェアが生む危険性をパイロットに適切に周知することを怠ったとボーイング社を断罪している。
米国のノーマン・フセイン弁護士はパリでの記者会見で、自分のクライアントは最低2億7千6百米ドルの損害賠償を求めていると語った。
「ボーイング社はひとつのセンターだけに頼っていたが、このセンサーに関する事故報告が200件以上FAA(米連邦航空局)に提出されていることがわかっている」とフセイン弁護士は声明で述べている。
ボーイング社のヨーロッパの2人の広報担当者はコメントの求めに応じていない。同社の米国の広報担当者は訴訟に対するコメントの求めに応じていない。
「私たち家族は輝く騎士を失った。そして世界は素晴らしい企業家を失った」とフランス人のデュボア=シー氏は声明で述べた。
ボーイング社は先週、737MAX機のソフトウェアの修正が完了し、関連するパイロットへのトレーニング計画をFAAに提出すべく準備中だと述べた。
737MAX機の運航許可をFAAがいつ出しかは明らかではない。他国の安全規制当局は、運航許可を与える前に独自にボーイング社の行った修正内容を評価することを計画していると語った。
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