ドナルド・トランプ大統領は、2度目の米朝首脳会談が思い通りにいかなかっただけでなく、メキシコ国境壁建設費用拠出のために行った国家非常事態宣言も上下両院で否決されるなど、弱り目に祟り目となっている。そこで、自らもセクハラ疑惑で
『Foxニュース』の看板番組を降板させられた文筆家のビル・オライリー氏(69歳、注後記)が、この程、同大統領の功績を称える本を出版すると発表した。同氏によれば、同大統領のセクハラ疑惑や口止め料支出に関わる不正資金疑惑については一切触れていないとし、ただ同大統領が実行し、また語ってきたことを綴るノンフィクション本だというが、果たして同大統領にとって追い風となるのだろうか。
3月19日付
『ニューヨーク・ポスト』紙:「ビル・オライリー氏の新刊は、トランプ大統領が“どう米国を立て直そうとしているか”を表すノンフィクション本」
元『Foxニュース』のキャスターであったビル・オライリー氏が、今年9月に「トランプ大統領の米国:大統領は米国をどう立て直そうとしているか」を出版すると発表した。
出版元は老舗ヘンリー・ホルト出版(1866年創立)で、同氏は、自身の著書の中で1番となると言及した。...
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3月19日付
『ニューヨーク・ポスト』紙:「ビル・オライリー氏の新刊は、トランプ大統領が“どう米国を立て直そうとしているか”を表すノンフィクション本」
元『Foxニュース』のキャスターであったビル・オライリー氏が、今年9月に「トランプ大統領の米国:大統領は米国をどう立て直そうとしているか」を出版すると発表した。
出版元は老舗ヘンリー・ホルト出版(1866年創立)で、同氏は、自身の著書の中で1番となると言及した。
同氏によれば、トランプ大統領とは30年来の付き合いで、今年も1月に大統領専用機エア・フォース・ワンに同乗し、インタビューをしたばかりだと明かした。
更に同氏は、同大統領に持ち上がっているセクハラ疑惑や、不倫に関わる口止め料疑惑等は一切触れておらず、ただ、同大統領が実施したことや発言等を事実として詳らかにするものだと付言した。
なお、同氏は、自身が著した“抹殺シリーズ”は1,700万部余り売れており、また、ノンフィクション作家の中で出版した本が15作品連続でベスト・セラーになっている作家は他にいないはずだと自画自賛している。
一方、同氏は2017年4月、セクハラ疑惑で『Foxニュース』を退社しており、以降、自身のポッドキャスト(インターネット上の音声・動画を公開するブログ)を駆使して、自身の著書の宣伝を行ってきている。
(注)ビル・オライリー:元『Foxニュース』の看板番組キャスター。キャスター時代にセクハラ疑惑が持ち上がり、4,500万ドル(約50億円)を示談金として支払って事件を揉み消したことが明るみになり、2017年4月に同ニュースを降板、退社。著書に、「日章旗抹殺:米国は日本を如何に降伏させたか」(2016年9月、ヘンリー・ホルト出版)等、二十余りの著書がある。
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