2019年世界の生活費調査が発表され、最も生活費の高い都市は3都市同順位で、パリ、シンガポール、香港となった。昨年トップ10入りした都市で、順位が下がらなかったのはシンガポールのみだという。大阪が5位(同スイスのチューリッヒ)に入っている。過去には東京が12年首位だったが、5年前からシンガポールが首位をキープしていた。
3月19日付米国
『CNN』は「世界で最も物価の高い都市」との見出しで以下のように報道している。
2019年世界の生活費調査(EIU)が発表され、最も生活費の高い都市は、3都市同順位で、パリ、シンガポール、香港となった。
2003年からトップ10入りしているパリが今年首位に上昇。昨年1位だった香港もタイとなった。毎年行われる調査では、133都市の150品目の値段を調査。トップ10には概ねアジアとヨーロッパの都市が入っている。...
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3月19日付米国
『CNN』は「世界で最も物価の高い都市」との見出しで以下のように報道している。
2019年世界の生活費調査(EIU)が発表され、最も生活費の高い都市は、3都市同順位で、パリ、シンガポール、香港となった。
2003年からトップ10入りしているパリが今年首位に上昇。昨年1位だった香港もタイとなった。毎年行われる調査では、133都市の150品目の値段を調査。トップ10には概ねアジアとヨーロッパの都市が入っている。
6ランク上昇した大阪は、スイスのジュネーブとならんで5位となった。ニューヨークとロサンゼルスのみが北米から10位入り、ニューヨークが6ランク上昇しデンマークのコペンハーゲンと並び7位となった。
ロサンゼルスは、イスラエルのテレアビブと10位で並んだ。米国の都市は、電気や水道代、家事代行費が高い傾向にあるという。世帯、 個人医療(介護)、娯楽費が高い傾向にあるスイスの都市チューリッヒとジュネーブも4位と5位に入った。一方、コペンハーゲンが7位入りしたのは、交通運賃や娯楽、個人医療コスト高によるものとみられる。
トルコのイスタンブルは、比較的生活費が低く、トルコリラの下落の影響もあり、48位下降し120位となった。
ウズベキスタンのタシケントも131位に、モスクワも102位にダウン。
上昇した都市としては、ブルガリアの首都ソフィアが90位に入ったが、生鮮食品価格、電気ガス等、娯楽費の高騰とみられる。イギリスの生活費も国内価格上昇で上がり、ロンドンが8ランク上昇し22位となった。サンフランシスコも生活費高騰で25位につけた。
当調査の編集長は、「グローバリゼーションによる買い物嗜好の同一化が起きている。更に顕著なのは、経済都市(イスタンブル、タシケント、モスクワ、サンクトペテルブルク)がインフレや通貨下落により、下降している点だ」という。
今年の最下位は、ベネズエラの首都カラカスで経済低迷やインフレによるもの。昨年は、戦闘で荒廃したシリアのダマスカスだった。(シリアはカラカスの一つ上の132位、ナイジェリアのラゴスはカラチ同等127位)
同日付『ビジネス・インサイダー』は「シンガポールが物価高で首位キープも2位、3位タイ」との見出しで以下のように報道している。
「今年の生活費世界首位は、5年連続で首位だったシンガポールと他2都市、パリと香港という結果となった。「エコノミスト・インテリジェンス・ユニット」が発表した世界の生活費報告書(133か国160以上の項目を調査)によると、ヨーロッパでは唯一、芸術と食の街パリが昨年の2位から首位に上昇、パリはヨーロッパでも富裕層が多く、ショッピングや高級ホテルでも知られている。4位から首位に上がった香港は億万長者は93人おり、最富裕層が集中している都市でもある。中国の都市は、住居費の高さから、8年連続生活費の高い都市に入っていた。5年連続首位をキープしたシンガポールは、昨年からランキングが下がっていない唯一の都市。
東京が12年首位を独占したあと、シンガポールが2014年首位に躍り出た。
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